カンキツ潮風被害樹における改植要否の早期判定と樹体回復技術

カンキツ潮風被害樹における改植要否の早期判定と樹体回復技術

タイトルカンキツ潮風被害樹における改植要否の早期判定と樹体回復技術
要約カンキツ潮風被害樹における改植基準は、被災直後の落葉率で90%以上である。被災直後の摘果は、樹体の早期回復に有効である。
担当機関山口県大島柑きつ試験場 栽培研究室
連絡先08207-7-1019
区分(部会名)中国農業
専門農業気象
研究対象果樹類
分類普及
背景・ねらい 潮風による被害の程度が著しく、回復が望めない樹では改植を必要とする一方で、改植よりも現存樹を維持した方が経営的に有利な場合もある。そこで、改植要否を早期に判定するための基準を、被災直後の落葉率と冬季の枝の枯死程度から明らかにしようとした。あわせて、被災直後の摘果が樹体の回復に及ぼす影響を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 被災直後(10月中旬)の落葉率が80%以下であれば改植せずに残した方がよい。これに対して、落葉率が90%以上の樹については枯死する可能性が高く、生存しても樹体の損傷が激しいため完全な回復は望めない。した がって、改植を必要とする(図1)。
  2. 冬季における1~2年生枝の枯死程度で判断する場合、60%程度の枯死ならば5年後の収量はほぼ80%まで回復するが、枯死率が70%を超えると短期間での回復は望めないため、改植した方がよい(図2)。
  3. 被災直後の摘果によって結果枝の枯死は多くなるものの、細根の枯死および樹体の完全枯死は少ない(表1)。その結果、樹体の回復が早くなるため、果実収量の回復も促進される(図3)。

成果の活用面・留意点
  1. ウンシュウミカンおよびイヨカンに活用できる。
  2. 被災時期によって、摘果の時期を変える必要がある。9月中旬までの被災であれば直ちに摘果して、新芽の発生、充実を促す。9月下旬~10月中旬であれば、新梢の発生がなくなる時期まで待って摘果する。10月下旬以降ならば直ちに摘果する。

具体的データ
図1
図2
表1
図3
予算区分県 単
研究期間1996~1997
研究担当者宮田明義、棟居信一
発表論文カンキツの潮風被害樹における地上部と地下部の関係、園学雜61、別2、1992.台風9119号によるカンキツ潮風害の実態解析と早期樹体回復対策、山口農試研報、49号(投稿中).
発行年度1997
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat