開発農地におけるサツマイモの機械化栽培と新規輪作作物を組み合わせた経営改善

開発農地におけるサツマイモの機械化栽培と新規輪作作物を組み合わせた経営改善

タイトル開発農地におけるサツマイモの機械化栽培と新規輪作作物を組み合わせた経営改善
要約サツマイモの挿苗機、収穫機の機械化を行った経営では、サツマイモ及びタマネギの規模拡大と新規輪作作物として春ハクサイを組み合わせることにより、約650万円の所得が得られ、慣行の経営に比べて約110万円の増収になる。
担当機関京都府丹後農業研究所
連絡先0772-65-2401
区分(部会名)中国農業
専門経営、栽培、作業
研究対象いも類
分類指導
背景・ねらい 京都府丹後地域では国営農地開発事業が昭和58年から始まり、現在約420ha、39団地、293戸が営農を行っている。開発農地でのサツマイモは栽培面積が26.5ha、栽培農家は66戸と基幹作物の一つになっている。しかし、サツマイモ栽培は機械化が遅れており、経営規模を拡大できない大きな要因になっている。そこで、サツマイモ栽培における挿苗・収穫作業の機械化と輪作作物の組み合わせについての経営評価を行う。
成果の内容・特徴
  1. サツマイモ挿苗機の作業時間は手作業の約半分と省力になる。また、収量は機械、手作業とも差は見られない(表1)。
  2. 自走式のサツマイモ用収穫機の作業時間は、10a当たり2.7時間と手作業に比べて短くなる(表1)。また、この収穫機はタマネギの収穫にも応用でき、作業時間は手作業の約半分に節減できる(表2)。さらに、機械を利用することにより軽労働になる。
  3. サツマイモの機械導入の経営試算を線型計画法で行った。機械導入経営では、慣行経営に比べてサツマイモの規模拡大(慣行220aが252a)が可能になる。また、収穫機を共用できるタマネギの規模拡大(慣行40aが84a)も可能となる。さらに、挿苗機の導入によって生じた余剰労力により、新規に春ハクサイの栽培(20a)も可能となる(表3)。
  4. 機械を導入した経営では、挿苗機(約70万円)、収穫機(約160万円)の機械購入費がかかるため減価償却費、経営費が高くなる。しかし、規模拡大により粗収入は大幅に増加し、所得は約650万円になり、目標所得(573万円)が達成でき、慣行の経営に比べて約110万円の増収になる(表4)。

成果の活用面・留意点
  1. 機械挿しでは、まっすぐに揃った苗でないと欠株が増えたり、浮き苗が発生して形状不良や大きなイモが増えるので育苗には注意が必要である。
  2. イモに傷をつけないため、収穫機の走行とイモをあげるコンベア速度は同調させる。
  3. 生産コストの一層の低減を図るためには機械の共同利用を行う必要がある。
具体的データ
表1
表2
表3
表4
予算区分地域基幹農業技術体系実用化研究研究年度 平成10年(平成6年~10年)
研究担当者天野 久、樫本 紀博、塩見 香、桜井 敏雄
発行年度1998
収録データベース研究成果情報

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