ミカンキイロアザミウマ成虫の飛翔高度と施設への侵入経路

ミカンキイロアザミウマ成虫の飛翔高度と施設への侵入経路

タイトルミカンキイロアザミウマ成虫の飛翔高度と施設への侵入経路
要約ミカンキイロアザミウマ成虫は野外では高さ4m以上飛翔しないと考えられるが、周囲に施設等があるとさらに高く飛び上がる。大型ガラス温室への侵入は、ほとんどが側窓からであるが、一部の成虫は天窓(高さ4.4m)からも侵入する。
担当機関和歌山県農林水産総合技術センター 農業試験場 病虫部
連絡先0736-64-2300
区分(部会名)中国農業
専門作物虫害
研究対象昆虫類
分類指導
背景・ねらい  ミカンキイロアザミウマ成虫は施設開口部から飛来侵入すると考えられる。そのため、侵入防止対策の一つとして開口部の防虫ネット被覆が有効と思われる。成虫の飛翔高度と実際の施設への侵入経路を明らかにし、効率的な防除対策を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 野外でのミカンキイロアザミウマの飛翔高度を青色粘着トラップを利用して調査すると、地上1mでの誘殺数が極めて多い(図1)。周辺が平坦な場合は高さ4m以上では誘殺されず(図1の西向き面)、付近にビニールハウスがある場合は高さ5mでもごく少数誘殺される(図1の東向き面)。
  2. ミカンキイロアザミウマが多発しているバラ栽培大型ガラス温室の天窓(高さ 4.4 m)と側窓の開口部に青色粘着トラップを設置して成虫の誘殺数を調べると、側窓では内向き面、外向き面とも多数が誘殺される。天窓では側窓よりかなり少ないものの、少数の成虫が誘殺される(図2)。
  3. ミカンキイロアザミウマの発生が少ない場合も、バラ栽培大型ガラス温室の開口部に設置した青色粘着トラップによる成虫誘殺数は、多発生時と同様に、側窓では多く、天窓では少ない(図3)。
  4. 以上のことから、ミカンキイロアザミウマ成虫が施設に飛来する場合、ほとんどの成虫が側窓開口部から侵入し、一部の成虫は天窓からも侵入すると思われる。

成果の活用面・留意点 ミカンキイロアザミウマ成虫の侵入防止対策として開口部に防虫ネットを被覆する場合、側窓を重点に考える。
具体的データ
図1
図2
図3
予算区分地域重要新技術(国補)
研究期間1998~1998
研究担当者井口雅裕、大橋弘和、矢野貞彦
発行年度1998
収録データベース研究成果情報

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