ネギの湛液型養液栽培における窒素の好適濃度

ネギの湛液型養液栽培における窒素の好適濃度

タイトルネギの湛液型養液栽培における窒素の好適濃度
要約ネギの湛液型養液栽培において、培養液の好適な硝酸態窒素濃度は8~10me/L、アンモニア態窒素濃度は2~4me/Lであり、慣行組成に比べて窒素の3割減肥が可能である。
担当機関島根県農業試験場 環境部 土壌環境科
連絡先0853-22-6650
区分(部会名)中国農業
分類指導
背景・ねらい 養液栽培の培養液は、ほとんどが栽培システムに付随してメーカーから提供される肥料、組成によって画一的に調整されている。一方、肥料費の節減や栽培後の廃液による環境への負荷を軽減するため、自家単肥配合による合理的施肥に対する関心が高い。そこで、年間5~6作の周年栽培が行われているネギについて、培養液の形態別好適窒素濃度を明らかにし、単肥配合マニュアルの作成に資する。
成果の内容・特徴
  1. 島根県でネギの養液栽培に使用される培養液(慣行)では、硝酸態窒素(NO3 -N)の利用率は20~25%、アンモニア態窒素(NH4 -N)は70~90%程度と推定される。NO3 -Nの濃度をさげても利用率が上昇するため、10me/L以上の濃度であればネギによる吸収量は慣行培養液を上回る。NO3 -N濃度を10me/LにするとNH4 -Nの利用率はさらに上昇し、2me/LのNH4 -Nはほぼ全量が吸収される(表1)。
  2. ネギの生育、収量は、培養液中の総窒素濃度を慣行より3割減らして12me/Lにしても、NH4 -N濃度が2~4me/Lであれば、5月、9月及び12月定植のいずれの作型とも慣行と差がない(図1)。また、収穫直後及び 5℃で1週間冷蔵保存後のクロロフィル含量にも慣行との差が認められず、葉色や保存性に問題はない(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 窒素以外の多量要素の濃度(me/L)は、慣行とほぼ同じP:6、K:8、Ca:6、Mg:2で試験したが、残液の濃度から窒素と同じ3割の減肥が可能と推察される。

具体的データ
表1
図1
図2
予算区分県単
研究期間1998~1999
研究担当者伊藤淳次
発行年度1999
収録データベース研究成果情報

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