茶園における亜酸化窒素の発生実態と揮散防止対策

茶園における亜酸化窒素の発生実態と揮散防止対策

タイトル茶園における亜酸化窒素の発生実態と揮散防止対策
要約温室効果ガスの一つである亜酸化窒素の茶園における発生量は6月後半に多い。硝酸態窒素の溶脱低減に有効なLP化成を用いても慣行栽培並みに亜酸化窒素の発生量を抑制できる。また、なたね油かすの分施は亜酸化窒素の発生を抑制する。
担当機関京都府農業総合研究所 環境部
連絡先0771-22-6494
区分(部会名)中国農業
分類研究
背景・ねらい 茶園に投入される施肥量は植物体が吸収する量を上回っている場合が多く、そのため水質の汚染とともに、土壌中の窒素養分に起因する温室効果ガスの一つである亜酸化窒素の発生が懸念されている。そこで、茶園における亜酸化窒素の発生実態について調査を行い、揮散防止のための施肥法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 硫安・なたね油かす主体の慣行栽培と硝酸態窒素の溶脱低減に有効なLP化成主体の施肥法(LP栽培)において、各区からの亜酸化窒素の発生量は6月後半に多い(表1、図1)。
  2. LP化成を春肥及び秋肥に施用することで発生する亜酸化窒素の量は、硫安やなたね油かすの施用に伴い発生する量に比べて小さい。夏肥としてLP化成を施用する場合、施用量が多いと亜酸化窒素の発生量が増加するが、施用量を削減すると発生量は抑制できる(表2)。
  3. 一般に用いられることが多いなたね油かすを春肥及び秋肥に10a当たり30kg施用する場合、1回に施用するより2回に分施すると亜酸化窒素の発生量が減少する(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 硝酸態窒素の溶脱低減に効果のあるLP化成主体の施肥法は、収量及び品質ともに問題がないことが実証されている。
  2. なたね油かすの窒素含量30kg/10aという施用量は、一般的ではないが一部の農家で見られるため、分施を亜酸化窒素の発生抑制技術として活用できる。

具体的データ
表1
図1
表2
表3
予算区分国補
研究期間1999~1999
研究担当者高橋克征、松本次郎、赤堀伸、南山泰宏
発表論文なし
発行年度1999
収録データベース研究成果情報

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