イチゴ高設栽培に用いる粉砕モミガラ培地の配合割合

イチゴ高設栽培に用いる粉砕モミガラ培地の配合割合

タイトルイチゴ高設栽培に用いる粉砕モミガラ培地の配合割合
要約イチゴ高設栽培のための培地としては、カリを排除した粉砕モミガラ6割にピートモスを混合し、石灰、苦土を施用して利用すると可販果を10a当たり4トン以上収穫できる。
担当機関広島県立農業技術センター 園芸研究部
連絡先0824-29-0521
区分(部会名)中国農業
専門栽培
研究対象果菜類
分類指導
背景・ねらい イチゴ高設栽培は省力、軽作業化を図るために有効である。そこで、簡易で低コストな高設栽培システムを確立するための培地を検索する。
成果の内容・特徴
  1. 低コストな高設栽培ベンチとして,少量培地に培養液を点滴型かん水チューブで施用する方式を用いる(図1)。
  2. 培地に用いる粉砕モミガラはカントリーエレベータに付設のプレスパンダーにて仮比重0.2に粉砕されたものであり、モミガラ単体では気相が70%、液相(pF1.5)が18%、易効性有効水が0.3%と保水力が低い。保水力はモミガラ6割にピートモス、パーライト、ロックウール細粒綿、バーミキュライトのいずれかを混合することで改善され、これらのモミガラ混合培地の仮比重はモミガラ単体と同等である(図2)。
  3. モミガラ単体はカリ含量が多く、当量比がCaO:MgO:K2 O=1:1:10であり、これに各培地資材を混合するだけでは塩基バランスは改善されない。モミガラ混合培地の塩基バランスを改善するためには、予め十分なかん水によりカリを排除し、苦土石灰を1リットル当たり約2.5g施用することが有効である。塩基置換容量はモミガラ単体では14me/100gであるが、ピートモスを混合することにより35me/100gまで上昇する(表1)。
  4. モミガラにピートモス、パーライト、ロックウール細粒綿のいずれかを混合した培地では可販果(7g以上)収量は10a当たり4t以上(株当たり530~580g)となる(図3)。
  5. 10a(8000株)分のモミガラ混合培地を用意する際に必要な培地資材の価格はピートモス混合で約20万円、パーライト混合で約35万円、ロックウール細粒綿混合で約95万円である。
  6. 以上の結果、イチゴ高設栽培に粉砕モミガラを主体とした培地を用いるにあたっては、予めカリを排除した粉砕モミガラ6割にピートモスを混合し、石灰、苦土を施用して利用することが適切である。

成果の活用面・留意点
  1. モミガラ混合培地は水の横浸透が少ないので、かん水チューブの下へ根を配置するように定植するか、栽培ベッドの幅を狭く、深い形状にする。

具体的データ
図1
図2
表1
図3
予算区分新技術
研究期間2000~2000
研究担当者岡田牧恵、山本哲靖、房尾一宏
発表論文簡易で安価なイチゴの本圃高設栽培技術、第33回広島県農業技術センター研究成果発表会要旨集、73-78、2001.
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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