トマト1段どり栽培における温度、光環境制御等による草型並びに開花特性の改善

トマト1段どり栽培における温度、光環境制御等による草型並びに開花特性の改善

タイトルトマト1段どり栽培における温度、光環境制御等による草型並びに開花特性の改善
要約トマトの1段どり栽培において、育苗時に夜冷処理、-DIF処理、光質制御、長日処理などにより草型改善が図られるだけでなく、1段花房の花数の増加や、開花促進などに高い効果がみられる。
担当機関兵庫県立中央農業技術センター 農業試験場 園芸部
連絡先0790-47-1117
区分(部会名)中国農業
専門生理
研究対象果菜類
分類研究
背景・ねらい トマトの1段どり栽培では、従来の育苗のように生育を抑えて上段花房の開花特性に配慮する必要がない。むしろ温度、光環境等を積極的に利用した、強い樹勢を活用した育苗管理が可能である。そこで、周年作付けを前提にした果房の早期一斉収穫を目的に、草型をコンパクトにしながら、花房の着生位置を下げ、花数を増やし、開花の促進,開花の斉一化を図った。
成果の内容・特徴
  1. 温度環境制御:夏期高温期の育苗では夜間(午後6:00~翌朝6:00)20℃に冷房することにより茎の徒長が抑えられるだけでなく、第1花房の着生節位が下がって開花が早くなる(表1)。また、生育適温期には、温度差10℃の-DIF処理(夜温を昼温より高める)によって節間伸長を抑え、着花節位の低下と着花数の増加が図られる(表2)。
  2. 光環境制御:遠赤色光の透過を制限する資材被覆下で育苗すると、茎が太く草丈の伸長が抑えられ、葉も肉厚で濃緑色となるなど、草姿の改善が図られる。第1花房の着生位置は下がり、開花が早まる(表3)。また、冬期には長日処理を行うことにより生育が促進する(データ省略)。
  3. 培養液制御:育苗期間中の培養液濃度を高めると(2倍:EC2.4以上)、茎が太く節間がつまった苗ができる。また、ダブル花房の発生が多くなり開花の斉一化と促進が図られる(表4)。

成果の活用面・留意点
  1. 長日処理は夕方の延長照明よりも早朝から照明を開始するほうが生育が促進される。

具体的データ
表1
表2
表3
表4
予算区分連携開発研究(国庫)
研究期間2000~2000
研究担当者時枝茂行
発表論文可動式ベンチを利用したNFT養液システムでの1段穫りトマト栽培、施設園芸、39巻10号、52-57、1997.
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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