ペチュニア香気成分の内生量と発散量の生育温度による変化

ペチュニア香気成分の内生量と発散量の生育温度による変化

タイトルペチュニア香気成分の内生量と発散量の生育温度による変化
要約 ペチュニア原種(Petunia axillaris)を異なる温度条件下で生育させると、香気成分内生量は温度の上昇に伴い減少するが、発散量は30℃で最大値を示し、35℃では急減する。30℃以上では、高沸点側の香気成分量が増え、発散成分の量的バランスが変化する。
キーワードペチュニア、香気成分、温度
担当機関(独)農業・食品産業技術総合研究機構 花き研究所 花き品質解析研究チーム
連絡先029-838-6816
区分(部会名)花き
分類研究、参考
背景・ねらい
 花きの香気成分研究のモデル植物として夜香性のペチュニア原種(Petunia axillaris)を用い、香気成分の発散調節に影響を与える因子を解明する。本研究では、その因子の一つとして生育温度を取り上げ、異なる一定温度条件下(20、25、30、35℃)で生育させた後、香気成分の内生量と発散量を調べ、香気成分の発散に与える温度の影響を明らかにする。
成果の内容・特徴1.24時における香気成分内生量は生育温度の上昇に伴って減少する。一方、23~24時の1時間分の発散量は生育温度の上昇に伴い増加し、30℃で最大値を示すが、35℃では急減する(図1)。このため、各温度条件で香気成分の内生量と発散量の組成比は異なる。生育温度35℃では、他の温度に比べ、内生量、発散量ともに著しく減少する。
2.各温度条件下での香気成分の内生量に対する発散量の割合(発散比)は、当該成分の沸点と負の相関を示す(図2)。内生成分と発散成分の組成比の違いは沸点に起因する。
3.20~25℃では、低沸点の香気成分ほど多く発散する。30℃を超えると、イソオイゲノール等比較的高沸点の香気成分の発散比が大きくなり、発散成分の量的バランスが変化する(図2)。

成果の活用面・留意点
1.生育温度による香気成分量の制御の解析に利用できる。
2.他の花き類でも検討する必要がある。
具体的データ
図1 各生育温度における香気成分の内生量(24時の値)と発散量(23-24時の値)
図2.香気成分の沸点と発散比(発散量/内生量)の関係
予算区分基盤研究費
研究期間2004~2007
研究担当者安藤敏夫(千葉大園芸)、寒河江政詞(筑波大院)、大久保直美、中山真義
発表論文Sagae, M. et al. (2008) Biosci. Biotech. Biochem. 72 (1), 110-115
発行年度2007
収録データベース研究成果情報

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