カンキツグリーニング病病原体の遺伝子診断法による確認

カンキツグリーニング病病原体の遺伝子診断法による確認

タイトルカンキツグリーニング病病原体の遺伝子診断法による確認
要約カンキツグリーニング病様症状を呈するカンキツ樹から穂木を採取し、検定植物であるオーランドタンゼロに接種して生物検定を行った。さらに簡易で精度の高い遺伝子診断法のPolymerase chain reaction(PCR)法の開発を行い、本法でも検定を行って本病の発生を確認した。生物検定法とPCR法による検定結果は一致していた。
担当機関果樹試験場 カンキツ部 形質発現研究室
連絡先0543-69-2111
区分(部会名)果樹
専門作物病害
研究対象果樹類
分類研究
背景・ねらい
 カンキツグリーニング病は海外で深刻な被害をもたらしている重要病害である。本病原体の簡易で精度の高い遺伝子診断法を確立し、本邦での発生確認に利用して防除対策の確立に役立てる。
成果の内容・特徴
  1.  検定植物のオーランドタンゼロに接種し、約30℃の人工気象器に保って病徴発現を観察した結果、採取した7地点で本病の発生が確認された。
  2.  カンキツ葉からDNA抽出後、16SリボゾームRNA遺伝子のグリーニング病病原体特異的プライマー(Forward GCGCGTATGCAATACGAGCGGCA, Reverse GCCTCGCGACTTCGCAACCCAT)を用いたPCR反応(92℃、60秒、47℃、30秒、72℃、90秒)により、約1200bpの特異的な増幅が認められた(図)。
  3.  生物検定法とPCR法による検定結果は一致した。
  4.  圃場より採取したサンプル(葉)から、PCR法により簡易に高精度で検定が可能であった。
成果の活用面・留意点
 圃場での発生状況調査に用いる。今回採取したサンプルではすべて本プライマーで反応したが、海外では病原体の変異株の存在が知られているので、生物検定を一部併用することが好ましい。
具体的データ
(図)
予算区分緊急調査、経常
研究期間1995~1996
発表論文カンキツグリーニング病簡易検定法に関する緊急調査実施報告書、農林水産省果樹試験場、1994。カンキツグリーニング病の発生確認と簡易検定法の確立、日本植物病理学会報、1997(投稿予定)。
発行年度1996
収録データベース研究成果情報

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