スイングルシトルメロ台利用によるカンキツ「不知火」(デコポン)の樹勢強化

スイングルシトルメロ台利用によるカンキツ「不知火」(デコポン)の樹勢強化

タイトルスイングルシトルメロ台利用によるカンキツ「不知火」(デコポン)の樹勢強化
要約樹勢の弱化しやすいカンキツ「不知火」(デコポン)は、スイングルシトルメロを台木に利用することにより、果実品質を低下することなく樹勢が強化され、収量が増加する。
担当機関果樹試験場 カンキツ部 栽培生理研究室
連絡先0957-86-2306
区分(部会名)果樹
専門栽培
研究対象果樹類
分類指導
背景・ねらい
 カンキツ「不知火」(デコポン)は高品質果実が生産される反面、カラタチ台では露地栽培における幼木の生育は緩慢であり、しかも結実を開始すると樹勢が衰弱してくる。そこで、「不知火」の果実品質を低下することなく樹勢を強化する台木の選択を検討した。
成果の内容・特徴
  1.  スイングルシトルメロ台「不知火」の7年生樹の生育は、シィクワシャー台と同程度であるが、収量及び単位樹冠占有面積当たりの収量はともに多い。また、カラタチ台に比べ明らかに生育良好で、収量も著しく多い(表1)。
  2.  スイングルシトルメロ台「不知火」の3年間の累積収量は、シィクワシャー台の約1.6 倍、カラタチ台の約 2.7 倍である(図1)。
  3.  スイングルシトルメロ台「不知火」の果実は、果面の滑らかさ、糖度及び酸濃度ともにカラタチ台とほとんど差がなく優れている(表2)。
  4.  以上のことから、樹勢が弱化しやすい「不知火」の果実品質を低下することなく、樹勢を強化できる台木としてスイングルシトルメロは優れている。
成果の活用面・留意点
  1.  スイングルシトルメロはアメリカで育成された品種であるため、台木用の種子はアメリカから購入しなければならない。
  2.  本研究に用いた「不知火」は、現在一般的に普及しているもので、ウイルス・ウイロイド無毒化処理を実施していない。
具体的データ
表1
図1
表2
予算区分国県共同
研究期間1998~1999
研究担当者高原利雄、緒方達志、村松 昇、藤澤弘幸
発表論文各種台木における‘不知火’の生育、収量及び果実品質, 園学九州研究集録,7, 15, 1999.
発行年度1999
収録データベース研究成果情報

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