RT-PCRによるカンキツタターリーフウイルスと7種カンキツウイロイドの同時検出

RT-PCRによるカンキツタターリーフウイルスと7種カンキツウイロイドの同時検出

タイトルRT-PCRによるカンキツタターリーフウイルスと7種カンキツウイロイドの同時検出
要約カンキツタターリーフウイルスと、カンキツエクソコーティスウイロイドなどの7種カンキツウイロイドを一回のRT-PCRで同時に検出する簡易・迅速な方法を開発した。
担当機関果樹試験場 カンキツ部 病害研究室
連絡先0957-86-2306
区分(部会名)果樹
専門作物病害
研究対象果樹類
分類指導
背景・ねらいウイロイドは環状1本鎖RNAから成り、その簡易診断には逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)法等の遺伝子診断を行う。しかし、カンキツが保毒するウイロイドは7種存在し、これらを個別に遺伝子診断することはコストや手間を要するため、同時に検出する遺伝子診断法が求められていた。また、遺伝子診断によってウイルスも検出することができるため、ウイルス・ウイロイドを同時に検出できればより簡便な診断を可能にすると考えられた。
成果の内容・特徴
  1. カンキツの葉柄部分から、抽出した全RNAを鋳型に逆転写(RT)反応によってcDNAを合成し、さらにポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行った。PCRでは、カンキツタターリーフウイルス(CTLV)と、カンキツエクソコーティスウイロイド(CEVd)、カンキツウイロイド(CVd)-Ⅰ、CVd-Ⅱ、CVd-Ⅲ、CVd-Ⅳ、OSCVd(仮称)及びF10CVd(仮称)の7種カンキツウイロイドに特異的に反応する計8組のプライマー対によって増幅したPCR産物はポリアクリルアミドゲル電気泳動で分子長の異なる特異的バンドとして明瞭に区別された(図)。
  2. 本法の結果は、環状1本鎖の構造を持つウイロイド分子を特異的に検出するシークエンシャルポリアクリルアミドゲル電気泳動、個別のRT-PCR及びCTLVのエライザの結果と一致した。
  3. 本法を用いて、一般ほ場でのCTLVやカンキツウイロイドの発生調査を行ったところ、「不知火」ではCVd-Ⅰ、CVd-Ⅱ及びOSCVdの混合感染の多いことが明らかとなった。
成果の活用面・留意点
  1. 本法を用いることで、より簡便で迅速なウイルス・ウイロイド診断が可能になる。
  2. RNA抽出法をより簡便な方法に改良することで、多数の試料を一度に扱えるようになる。
具体的データ
予算区分国県共同
研究期間1995~1999
研究担当者伊藤隆男、家城洋之
発表論文カンキツウイロイドの病原性、診断法および国内での分布, 植物防疫 53(9), 347-350, 1999.
特許出願(公開)RT-PCR によるカンキツタターリーフウイルス及びカンキツウイロイドの同時検出法(特許出願:平成10年10月12日 特願平10-288954)
発行年度1999
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat