早掘りに向くでん粉原料用ばれいしょ新品種候補系統「北育5号」

早掘りに向くでん粉原料用ばれいしょ新品種候補系統「北育5号」

タイトル早掘りに向くでん粉原料用ばれいしょ新品種候補系統「北育5号」
要約ばれいしょ「北育5号」はでん粉原料用系統で、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性をもつ。早掘り収穫のでん粉重は「コナフブキ」並で、「コナフブキ」よりも枯凋期が一週間ほど早い。でん粉品質は「コナフブキ」並である。
キーワードばれいしょ、ジャガイモシストセンチュウ、でん粉、早掘り
担当機関北海道立北見農業試験場 作物研究部 馬鈴しょ科
(独)農業・生物系特定産業技術研究機構 中央農業総合研究センター 作物開発部 畑作科
(独)農業・生物系特定産業技術研究機構 中央農業総合研究センター クリーン農業部 総合防除科
連絡先0157-47-2149 / iritams@agri.pref.hokkaido.jp / iritams@agri.pref.hokkaido.jp
区分(部会名)北海道農業
専門作物
分類技術、普及
背景・ねらい北海道のばれいしょ栽培地帯ではジャガイモシストセンチュウの被害が拡大しつつあり、特にでん粉原料用ばれいしょの主産地である斜網地域では、ジャガイモシストセンチュウが問題となっており、他のでん粉原料用産地でも発生が危惧されている。
北海道内のでん粉工場を合理的に運営し操業期間を確保するためには、早掘りによる9月初めからの原料供給が必要である。また、輪作体系を適正に維持するために、秋まき小麦の前作となる早掘り可能な品種が必要とされている。
現在、でん粉原料用の主力品種である「コナフブキ」は、早掘り用途でも用いられているが、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を持たないため、発生地帯では抵抗性品種が求められている。
成果の内容・特徴1.平成4年に根釧農試において、「ムサマル」を母、「島系544号」を父として人工交配を行い、それ以降選抜を進めて育成したでん粉原料用の系統である。
2.ジャガイモシストセンチュウ抵抗性をもち、ジャガイモシストセンチュウ汚染圃場での線虫密度を大幅に低下させることができる(表3)。
3.早掘り収穫のでん粉重が「コナフブキ」並で、でん粉工場操業初期の原料安定供給に資する(表1)。
4.枯凋期が「コナフブキ」よりも1週間ほど早く、秋まき小麦の前作に適する(表1)。
5.でん粉品質は「コナフブキ」並みである(表2)。
成果の活用面・留意点1.でん粉原料用ばれいしょ生産地帯(主にジャガイモシストセンチュウ発生地帯)に普及する。
2.9月下旬以降の収穫では「コナフブキ」よりでん粉収量が少ないので、作付け計画に留意する。
3.褐色心腐の発生が「紅丸」並の”多”であるので、培土などの栽培管理に留意する。
具体的データ
表1
表2
表3
予算区分指定試験
予算区分道費
研究期間1992~2002
研究担当者入谷正樹、伊藤 武、村上紀夫、松永 浩、千田圭一、関口建二、池谷 聡、大波正寿、吉田俊幸、兼平 修
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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