タイトル | プリムラ・ジュリアンの秋出し開花調節技術 |
要約 | プリムラ・ジュリアン(「早川系」)は、5月20日までに播種し、鉢上げ後、葉数6枚以上(株径8cm以上)に達した苗を10℃に1週間保持することにより開花期を3週間以上早めることが可能である。発蕾後は、昼温が13℃を下回らないように管理する。 |
キーワード | プリムラ、ジュリアン、開花調節 |
担当機関 | 道立花野技セ 研究部 花き科 |
連絡先 | 0125-28-2800 / indou@agri.pref.hokkaido.jp / indou@agri.pref.hokkaido.jp |
区分(部会名) | 北海道農業 |
分類 | 技術、普及 |
背景・ねらい | プリムラ・ジュリアンは冬の鉢花、ガーデニング素材として人気があるが、高温期に栽培し秋出しすることはむずかしい。そこで、本道の慣行作型や府県の高冷地育苗作型での栽培におけるよりも開花期を前進させ、10月中旬から11月下旬にかけての安定出荷を可能にするための開花調節法を検討する。 |
成果の内容・特徴 | - プリムラ・ジュリアン「早川系」では、鉢上げ後の低温処理による開花促進により、秋出しが可能である(図1)。
- 「早川系」の開花促進のための処理温度は10℃が最適である。
- 処理期間は1週間(著しい高温年は可能であれば2週間)とする。
- 低温処理による開花促進を行う場合は、5月初めから20日までに播種する。低温処理開始は、鉢上げ後、苗の葉数が6枚以上ないしは株径が8cm以上に達した時期が適当である(図2,3)。
- セル苗の状態で鉢上げ前に低温処理することによっても一定の開花促進が可能である。72穴セルで育苗し、葉数6枚以上に達してから10℃で1週間処理した後に鉢上げする。
- 低温処理後は、花蕾の発育を促進し発蕾を揃え、草姿を適正にするため、日中温度を13℃を下回らないように管理する(図4)。
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成果の活用面・留意点 | 低温処理の開花促進効果はプリムラ・ジュリアンンの代表的品種「早川系」について得られた結果であり、他の品種に適用する際には確認が必要である。 |
具体的データ |
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予算区分 | 道単 |
研究期間 | 2000~2002 |
研究担当者 | 印東照彦、生方雅男、加藤俊介 |
発行年度 | 2002 |
収録データベース | 研究成果情報 |