水稲品種「大地の星」の安定多収栽培法

水稲品種「大地の星」の安定多収栽培法

タイトル水稲品種「大地の星」の安定多収栽培法
要約「大地の星」の目標収量は650kg/10a、総籾数3万5千粒/㎡が適当である。苗の葉齢を3.7葉以下とし、基肥窒素量の2~3kg/10a増肥、生育診断に基づいた幼穂形成期追肥2kgN/10aが増収に有効である。
キーワード水稲、多収、育苗、基肥窒素施用量、窒素追肥、倒伏、登熟温度
担当機関基盤研究部 農産品質科
技術体系化チーム
上川農試 研究部 栽培環境科
北海道立中央農業試験場 生産研究部 水田
連絡先0126-26-1518 / seika@agri.pref.hokkaido.jp / seika@agri.pref.hokkaido.jp
区分(部会名)北海道農業
分類技術、普及
背景・ねらい水稲品種「大地の星」は冷凍加工米飯用に高い需要がある多収品種であるが、主産地の南空知・石狩地域を中心に籾数不足による低収事例が見られる。本研究では、「大地の星」の安定多収に必要な条件を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 収量と整粒歩合、茶米の発生から、収穫適期の目安となる出穂から収穫までの積算温度は1050℃程度と考えられる(図1)。
  2. 「大地の星」の目標収量は倒伏を考慮し、中央農試岩見沢試験地(泥炭土)および上川農試(褐色低地土)で650kg/10a程度と判断される。必要な茎数は、幼穂形成期500本/㎡、止葉期630本/㎡、収穫期穂数600本/㎡、総籾数は3万5千粒/㎡程度である(図2)。
  3. 「大地の星」は移植時葉齢の増加により、穂揃いが悪化する(図3)。また岩見沢試験地では移植時葉齢が増えるにつれ、穂数・収量が減少する傾向がある。
  4. 目標収量650kg/10aに必要な窒素吸収量は、幼穂形成期3kgN/10a、止葉期10kgN/10a、成熟期12kgN/10a程度である。
  5. 目標収量650kg/10aに必要な基肥窒素量は、岩見沢試験地(泥炭土)で9kgN/10a、上川農試(褐色低地土)で12kgN/10a程度であり、施肥標準に対し2~3kgN/10aの増肥が必要である。
  6. 幼穂形成期茎数500本/㎡未満では、幼穂形成期の窒素追肥2kg/10aで10%程度増収する。
  7. 「大地の星」の耐倒伏性は止葉期茎数と密接に関係し、止葉期茎数700本/㎡以上で倒伏の危険性が高まる。
  8. 以上の知見をもとに、収量650kg/10aを目標とした「大地の星」の安定多収栽培指針を作成する(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 本成績の施肥試験結果は水稲連作田で得られたものであり、復元田など窒素肥沃度が高いと想定される圃場では施肥を調節する。
具体的データ
図1
図2
図3
表1
予算区分受託
研究期間2004~2006
研究担当者熊谷聡、五十嵐俊成、中森朋子、長田亨、田中英彦、二門世
発行年度2006
収録データベース研究成果情報

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