導入りんごの15品種の北海道における特性

導入りんごの15品種の北海道における特性

タイトル導入りんごの15品種の北海道における特性
要約りんご導入15品種の北海道における特性を明らかにした。「シナノレッド」「シナノスイート」「きたろう」「ほおずり」「ぐんま名月」「シナノゴールド」が有望である。
キーワードリンゴ、品種特性
担当機関北海道立中央農業試験場 作物研究部 果樹科
連絡先0123-89-2285 / seika@agri.pref.hokkaido.jp / seika@agri.pref.hokkaido.jp
区分(部会名)北海道農業
分類技術、参考
背景・ねらい公立機関、民間育成を合わせて毎年いくつかのりんご新品種が発表されているが、その多くは北海道での品種特性が未知である。生産者は新品種を望んでいるが、多くの品種を個人で試作することは困難であるため、北海道における品種特性の情報を求めている。そこで、本試験では15品種の北海道における品種特性を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 「シナノレッド」は9月上中旬に収穫できる濃赤色の品種である。着色良好で外観が良好である。熟期が揃いにくく、一斉に収穫するのは困難である。果実重が250g前後、糖度12~13%、酸度は0.5~0.6g/100ml程度で、やや酸味を感じる食味である。「つがる」より収穫期が早い品種としては大きく、食味も良好である。
  2. 「シナノスイート」は10月中下旬に収穫できる濃赤色の品種である。果実重が200~250gで、糖度が14~15%と高く、酸度0.4g/100ml前後と低いため、甘味を感じる良食味である。貯蔵中に脂が上がりやすいが、粉質化はしづらい。年により心かびが発生する。可食期間は4ヶ月程度で、やや高い貯蔵性がある。収量はやや少ない。
  3. 「きたろう」は10月末~11月初旬に収穫できる黄色の品種で、陽向面が赤色に着色する。果実重が250g前後で、糖度が14~15%と高く、酸度は0.5g/100ml前後の甘酸適和で、食味が良好である。さび果が‘中’程度、つる割れ果が‘少’程度発生する。可食期間が長い品種でありながら、収穫直後においても食味が良好である。可食期間は6ヶ月程度であり、高い貯蔵性がある。栽培早期からの収量がやや多い。
  4. 「ほおずり」は10月末~11月初旬に収穫できる濃赤色の品種である。着色良好で外観が良好である。果実重が250g前後で、糖度は14%前後と高いが、酸度も0.8~0.9g/100ml程度と高く、酸味を感じる食味である。肉質は良好で、蜜も入りやすい。冷蔵貯蔵した果実の可食期間は3ヶ月程度である。
  5. 「ぐんま名月」は11月上旬に収穫できる黄緑色の品種で、陽向面がわずかに赤色に着色する。果実重が200~250g、糖度は14%前後で、酸度が0.4g/100ml前後と低いため、甘味を感じ、食味が良好である。肉質は良好で、蜜も入りやすい。冷蔵貯蔵した果実の可食期間は3ヶ月程度である。収量はやや多い。
  6. 「シナノゴールド」は11月上旬に収穫できる黄色の品種で、外観が良好である。果実重が200~250gで、糖度が14~15%と高いが、酸度が0.6g/100ml前後とやや高く、やや酸味を感じる食味である。肉質は‘中’程度でやや粗く、なしのような食感で、硬度は高い。貯蔵後に食べると酸度、硬度が低下することで食味が良好となる。年により心かびが発生する。可食期間は6ヶ月以上であり、高い貯蔵性がある。
成果の活用面・留意点
  1. 北海道でのりんご栽培の品種選択の参考として活用する。
具体的データ
表1
予算区分道費
研究期間1994~2006
研究担当者稲川 裕、村松裕司、来嶋正朋
発行年度2006
収録データベース研究成果情報

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