遮光資材のべたがけ被覆による培土ホワイトアスパラガスの着色抑制技術

遮光資材のべたがけ被覆による培土ホワイトアスパラガスの着色抑制技術

タイトル遮光資材のべたがけ被覆による培土ホワイトアスパラガスの着色抑制技術
要約
    遮光資材のべたがけ被覆によって、培土ホワイトアスパラガス若茎頭部の着色が抑制され、規格内率が無被覆に比べ向上する。黒色面を表にしたべたがけでは収穫の促進効果が、白色面を表にした場合には抑制効果が認められ、収穫期間の延長が可能となる。
キーワード
    培土、ホワイトアスパラガス、遮光資材、べたがけ被覆、着色抑制
担当機関道原環セ 農業研究科
連絡先0135-74-3131
区分(部会名)北海道農業
分類技術、普及
背景・ねらい
    培土ホワイトアスパラガスは若茎頭部が日射により着色しないよう、1日2回の収穫が基本である。本研究では遮光資材の培土上べたがけ被覆によって着色を抑制し、1日1回の収穫で2回収穫と同等の品質と収量を確保できることを実証する。
成果の内容・特徴
  1. べたがけ被覆により培土内地温が変化し、黒色面を表面にしたべたがけ(以下「黒べた」)では地温が上がり、白色面を表面としたべたがけ(以下「白べた」)では地温が下がる。このため「黒べた」では収穫始めの収量が高くなり、「白べた」では収穫始めの収量が抑えられる(表1)。
  2. べたがけ被覆(1日1回収穫)により着色抑制(図1)と、規格内率が向上する(表1、2)。
  3. 「黒べた」では、収穫期間中(40日間)の若茎Brix値の減少が早く(表1)、当年の収穫後の生育が若干劣る傾向が見られる。しかし、1年間の被覆栽培後、翌年の無被覆栽培での収量・生育は無被覆栽培後に比べて劣ることはない。また、50日間収穫した「白べた」後で翌年無被覆で栽培した場合も収量・生育が同じく劣ることはない。
  4. 1日1回収穫の現地試験では、「黒べた」(40日間収穫)、「白べた」(50日間収穫)とも無被覆(40日間収穫)に比べ規格内収量がおよそ2倍に向上した(表1)。
    所内試験でも、1日2回収穫の無被覆と比べて、「黒べた」(1日1回収穫)、「白べた」(同)ともに規格内収量が向上した。(表2)。
  5. 試験結果より、農家慣行栽培(1日2回収穫)とべたがけ被覆栽培(1日1回収穫)を比較したのが表3である。なお、べたがけ資材の直接経費が60,000円/10aであることから、規格内収量が33.3Kg/10a(単価1,800円/Kg)増加することで償却可能である。
成果の活用面・留意点
  1. 培土によるホワイトアスパラガス栽培の収穫省力化と収穫期間の延長に有効である。
  2. 被覆処理は1年のみで、他の年は無被覆での試験結果である。
  3. 遮光資材はトリプルシート(サイレージ用シートカバー、片面黒片面白、厚さ200μm)を使用した。
平成19年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
「遮光資材のべたがけ被覆による培土ホワイトアスパラガスの着色抑制技術」(指導参考)
具体的データ
表3
予算区分道費
研究期間2004~2007
研究担当者大久保利道、中野雅章、大橋優二
発行年度2007
収録データベース研究成果情報

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