食味関連測定装置を用いた水稲個体レベルの食味選抜法

食味関連測定装置を用いた水稲個体レベルの食味選抜法

タイトル食味関連測定装置を用いた水稲個体レベルの食味選抜法
要約水稲雑種集団における個体レベルの良食味選抜法を開発した。個体の玄米重を確保するため疎植し、玄米増量用には特定品種の玄米を一定割合混合する。搗精した後、食味関連測定装置で測定する。育種の選抜初期段階に適用できる。
担当機関新潟県農業総合研究所 作物研究センター 育種科
連絡先0258-35-0047
区分(部会名)北陸農業
専門育種
研究対象稲類
分類研究
背景・ねらい最近の消費ニーズの極良食味米志向により、水稲新品種の開発においては極良食味品種の開発が急務である。そこで、大幅な育種の効率化が可能な選抜初期段階での食味選抜法の開発を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 本法は、水稲育種の選抜初期段階における個体レベルの効率的食味選抜法である。食味総合評価と相関の高いT社製の食味関連測定装置(表1)及び専用搗精機(最少必要玄米重70g)を用い、個体毎の玄米に特定品種玄米を増量して70gとし、搗精後食味関連測定装置で測定することで、個人差のない熟練不要な食味推定が可能となる。
  2. 原品種に特定品種を混ぜると、混合割合に比例して食味推定値が直線的に変化するが、原品種の食味推定は可能である。その際、食味推定には混合割合は50%が限度である(図1)。1個体当たりの玄米重は、疎植(栽植密度11.1株/㎡)することにより35g以上確保できる(図2)。
  3. 混合する品種の食味推定値は高低いずれでも、混合サンプルと原品種との食味推定値の相関は高い。しかし、食味推定値の低い品種の方が高い品種より食味推定値の差が大きくなり、食味選抜用の混合品種に適する(図3)。
  4. 食味選抜個体について数世代にわたり食味選抜を繰り返すことで、極良食味系統の作出がより容易となる(図4)。
成果の活用面・留意点
  1. 水稲育種における雑種集団の選抜初期段階に活用する。
  2. 圃場面積が多く必要である。
  3. 搗精歩合は砕米の発生や搗精時間を考慮して、90%をめやすにする。
  4. 1日当たりの測定個体数は、食味関連測定装置1台で 100~ 150である。
具体的データ
(表1)
(図1)。
(図2)。
(図3)。
(図4)。
予算区分県単特別
研究期間1997~1997
発表論文北陸作物学会法30:4~6(1995)、31:13~15(1996)、32:8~10(1997)
発行年度1997
収録データベース研究成果情報

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