雑草抑制効果がある地被植物の選定

雑草抑制効果がある地被植物の選定

タイトル雑草抑制効果がある地被植物の選定
要約畦畔の景観を彩り、雑草抑制に適する地被植物はアジュガ以外では、シバザクラが適する。地表を被覆するまで定植後1年半を必要とするが、その後、雑草量を抑制するので、除草時間は大幅に削減できる。また、アジュガ、シバザクラにはカメムシの発育を抑える効果がみられる。
担当機関生産環境部 昆虫研究グループ
福井県農業試験場 園芸バイテク部 花き研究グループ
連絡先0776-54-5100
区分(部会名)北陸農業
専門環境保全
研究対象緑化植物
分類指導
背景・ねらい福井県では、アジュガ(Ajuga reptans L.)を畦畔に定植して、景観向上と雑草抑制を行っている。畦畔の彩りの多様化を図るため、草丈が低く、地表面を密に覆いながら生長する地被植物が、必要とされている。また、アジュガ以外の地被植物では、被覆速度や雑草抑制効果が確認されておらず、全面被覆するまでの除草時間が問題となっている。そこで、地被植物の被覆速度、および雑草抑制効果を明らかにし、本県に適した地被植物を選定する。
成果の内容・特徴
  1. アジュガは全面被覆するまで1年間、シバザクラ(Phlox subulata L.)は1年半、
    ヒメツルニチニチソウ(Vinca minor L.)は2年間を要する。ヘデラ(Hedera helix L.)、マツバギク(Lampranthus spectabilis N.E.Br.)は越冬中、枯死や生育不良とな
    り、2年間で被覆率50%程度となる。アジュガ、シバザクラ、ヒメツルニチニチソウは4月から5月にかけて被覆がすすむ(図1)。
  2. 被覆が進むまでは裸地よりも雑草量は増えるが、被覆が進むにつれて雑草量は減る。定植後2年目の8月ではアジュカ゛、シバザクラは裸地に比べ、雑草量を大幅に抑制する。ヒメツルニチニチソウは葉と葉の間に隙間があり、2年間で被覆が進んでも雑草量を抑制できなかった(図2)。
  3. 除草時間は、雑草量と同様に被覆が進むまでは裸地よりも増えるが、アジュガ、シバザクラは被覆が進むにつれて除草時間も減る。定植後2年目の8月ではアジュガ、シバザクラは裸地の1/4に省力化できる(図3)。
  4. アジュガ、シバザクラにトゲシラホシカメムシの幼虫を放飼しても、成虫まで発育せず、生存数は減少し、カメムシの生息場所として不適である(表1)。以上の結果より、雑草抑制に適し、カメムシの生息場所に不適な地被植物はアジュガ以外ではシバザクラが適する。
成果の活用面・留意点
  1. 手取り除草が行える畦畔にアジュガ、シバザクラを定植する。
  2. 定植時に緩効性肥料(360日タイプ、14ー12ー14)を施用する。
  3. 定植の際は事前に除草剤(非選択性茎葉剤)等で除草する。
具体的データ
(図1)。
(図2)。
(図3)。
(表1)。
予算区分県単
研究期間1997~1998
発表論文数種の地被植物による雑草抑制効果,防草・植栽シートを利用した地被植物による雑草抑制効果,平成9年度園芸学会北陸支部研究発表要旨,1997年。
発行年度1997
収録データベース研究成果情報

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