乳用種去勢牛における増体向上のための飼料中TDN水準

乳用種去勢牛における増体向上のための飼料中TDN水準

タイトル乳用種去勢牛における増体向上のための飼料中TDN水準
要約乳用種去勢牛では、肥育前期においてTDN71~73%の比較的低い水準の飼料を給与すると採食量および増体が多くなる。
担当機関新潟県農業総合研究所畜産研究センター 酪農肉牛科
大阪府立農林技術センター 畜産部 飼養技術室
福岡県農業総合試験場畜産研究所 家畜栄養研究室
福岡県農業総合試験場畜産研究所 肉牛研究室
連絡先0256-46-3103
区分(部会名)畜産
区分(部会名)北陸農業
専門動物栄養
研究対象家畜類
分類普及
背景・ねらい輸入牛肉と肉質的に競合する乳用種肥育は、より一層のコスト低減や肉質向上が求めれている。そこで乳用種去勢牛において肥育効率の高い飼料中のTDN水準について検討する。
成果の内容・特徴
    約8ヵ月齢のホルスタイン種去勢牛36頭(新潟9頭、大阪9頭、福岡18頭)をTDN水準で3区(L、M、H区)に分け、約20ヵ月齢まで肥育した。各区のTDN水準(乾物当り)は、肥育前期、中期、後期でそれぞれ、L区:71,78,84、M区:73,80,84、H区:75,84,84とした(表1)。
  1. 日増体量は、肥育前期ではL及びM区が、H区に比べ有意に多くなる。また、乾物摂 取量は肥育前期でL区>M区>H区の順に多く、TDN水準の低いL区がH区に比べ有意に多くなる(表2)。
  2. TDN摂取量については区間に有意な差はないが、TDN摂取量当りの日増体量(日増体量/TDN摂取量)ではL区が肥育前期で高く、肥育効率が良い(表2)。
  3. L区において、肥育後期における乾物摂取量が低下したことから、急激なTDN水準の増加やNDF水準の低下は乾物摂取量の低下を招くと考えられる(表2)。
  4. 枝肉重量やロース芯面積、バラの厚さには、L区>M区>H区の順に大きい傾向にある(表3)。
  5. 以上の結果から肥育前期の飼料中のTDN水準は71~73%、NDF水準は34~37%が適当である。
成果の活用面・留意点
  1. 乳用種去勢肥育牛の栄養管理指標に資する。
  2. 肥育ステージ毎のTDN水準の急激な増加は飼料摂取量の低下を招くので、実用上はM区程度が限界である。
具体的データ
(表1)
(表2)
(表3)
予算区分国補(地域重要新技術開発促進事業)
研究期間1998~1998
発表論文乳用種去勢牛の肥育成績に及ぼす飼料中エネルギー水準の影響第94回日本畜産学会大会講演要旨、77、1998。
発行年度1998
収録データベース研究成果情報

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