イネ苗立枯細菌病菌のイネ科雑草からの分離

イネ苗立枯細菌病菌のイネ科雑草からの分離

タイトルイネ苗立枯細菌病菌のイネ科雑草からの分離
要約イネ苗立枯細菌病菌は、福井県内の広範囲の水田周辺に自生するイネ科雑草のチガヤ、ススキ、ヨシおよびエノコログサの4種から分離される。
担当機関福井県農業試験場 生産環境部 病理研究グループ
連絡先0776-54-5100
区分(部会名)北陸農業
専門作物病害
研究対象稲類
分類研究
背景・ねらいイネ苗立枯細菌病(Burkholderia plantarii)は発病すると被害が大きく、育苗期の重要病害である。本病は種子伝染することから、罹病苗の移植によって籾感染の可能性が示唆されている。そこで、本菌の伝染経路を明らかにするために、福井県内の水田畦畔に自生する雑草の保菌状況について、検討する。
成果の内容・特徴
  1. 外見上健全な水田周辺雑草からの分離菌は、イネに病原性を有し、細菌学的性質、血清学的性質、PCR法による比較から、イネ苗立枯細菌病菌と同定される(表1、4)。
  2. 水田周辺に自生する雑草10種のうち、チガヤ、ススキ、ヨシおよびエノコログサの4種のイネ科雑草から、本菌が分離され、分離割合はチガヤが最も高い(表2)。
  3. 福井県内4市3町のチガヤ採取21地点のうち14地点からと広範囲の地域から本菌が分離される。また、雑草が繁茂状態にある地点からは、本菌の分離割合が高い(表3)。
  4. イネ科雑草からの分離菌は3種の血清型に分類され、イネ分離菌と同様に血清型
    PPA-1に分類される菌株が最も多い。また、福井県のイネから分離されたことのない血清型PPA-3、PPA-5に属する菌株が分離される(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 本病原菌の生態的解明の資料となる。
  2. イネ科雑草から本田のイネ籾への感染経路については明らかでない。
具体的データ
(表1
4)
(表2)
(表3)
予算区分県単
研究期間1997~1999
発表論文イネ科雑草からのイネ苗立枯細菌病菌の分離、北陸病虫研報 46:49-52、(1998)
発行年度1999
収録データベース研究成果情報

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