タイトル | 砂丘地すいかの中小型トンネル栽培における窒素の全量基肥施用技術 |
要約 | 砂丘地すいかの中小型トンネル栽培における全量基肥栽培用肥料は、窒素成分で化成肥料2割と肥効調節型肥料8割を配合した肥料である。また、適正施肥量は、窒素成分量で19kg/10aである。 |
担当機関 | 石川県農業総合研究センター 砂丘地農試 砂丘野菜科 |
連絡先 | 076-283-0073 |
区分(部会名) | 北陸農業 |
専門 | 栽培 |
研究対象 | 果菜 |
分類 | 指導 |
背景・ねらい | 本県砂丘地すいかの特徴は、一戸当たりの経営規模が比較的大きく、中小型トンネル作型の多づる栽培が主体である。一方、近年担い手不足や高齢化が深刻化し、大規模経営での省力化技術の開発が求められている。そこで、追肥の省力化のために、肥効調節型肥料を配合した肥料による全量基肥栽培法を検討した。
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成果の内容・特徴 | - すいかの品質目標を空洞果発生率15%以下、果重6.0kg以上、糖度11度以上、上物比率7割以上とした場合、総窒素施用量23kg/10aの全量基肥栽培では大玉となるが、空 洞果の発生が増加し、上物比率が低下する(表1、2)。
- 15kg/10aの全量基肥栽培では、空洞果の発生がなく、糖度が11度以上で、上物比率も8割以上となるが、2L以上の大玉比率が低く、平均果重が小さい(表1、2)。
- 19kg/10aの全量基肥栽培では、S60(シグモイド60日)を4割程度配合した肥料で平均果重6kg前後、空洞果15%以下、上物比率7割以上となる。S60とL70(リニア70 日)をそれぞれ4割配合した肥料(表の施肥区F)のほうが、S60を4割にL40を2割 程度配合した肥料(施肥区D、E)よりS級以下の小果の発生が少なく、収量・品質が より安定する(表1、2)。
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成果の活用面・留意点 | - 砂丘地すいかの中小型トンネルを用いた多づる栽培に適用できる。
- 全量基肥肥料は、定植準備時のマルチ部分に全量施用する。
- 本試験は、M社製の肥効調節型肥料を用いた結果である。
- 肥効調節型肥料を用いた全量基肥栽培では、生育状況によって1~2割の追肥が必要となる場合がある。
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具体的データ |
(表1 |
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2) |
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予算区分 | 県単 |
研究期間 | 1999~1999 |
発表論文 | なし |
発行年度 | 1999 |
収録データベース | 研究成果情報 |