高品質あずき優良品種候補系統「十育144号」の選定と栽培特性

高品質あずき優良品種候補系統「十育144号」の選定と栽培特性

タイトル高品質あずき優良品種候補系統「十育144号」の選定と栽培特性
要約あずき「十育144号」は成熟期が早生の晩で、ウイルス病の発生が少なく、種皮色は高温登熟下でも赤味が強く明るく、練りあんなどの加工適性に優れる。また、適正な播種期と栽植密度により品質及び収量が安定する。
担当機関新潟県農業総合研究所 作物研究センター 栽培科
連絡先0258-35-0047
区分(部会名)北陸農業
専門育種
研究対象豆類
分類普及
背景・ねらい新潟県のあずき栽培面積は約540haで主に自家利用されている。作付けの多い在来種はウイルス病や倒伏のため収量・品質が不安定で、現在の優良品種「ベニダイナゴン」は高温登熟下での種皮色の暗色化が問題であり、作付けが伸びない。そこで、高品質で加工適性の高い優良系統を選定し、その栽培特性を明らかにし、笹団子やあん加工等の地場産品の産地育成を 図る。
成果の内容・特徴

  1. 「十育144号」は北海道立十勝農業試験場(小豆指定試験地)の育成系統である。
  2. 百粒重は「ベニダイナゴン」並からやや小さく、種皮色は赤味が強く明るく、外観品質に優れる(表1、表2)。
     
  3. 成熟期は「ベニダイナゴン」より5日程度遅く、7月上旬播種では10月上~下旬である(表1、表2)。
  4. 主茎長は「ベニダイナゴン」よりやや長く、倒伏抵抗性は「ベニダイナゴン」よりやや弱い中、収量は「ベニダイナゴン」並である。ウイルス病抵抗性はやや強(岩手県農業研究センター検定)で、本県での発生は微である(表1、表2)。
     
  5. あんの加工適性は良く、商品性に優れる(表3)。
  6. 平坦地は播種期を7月上旬、㎡当たり栽植密度を16.6株程度とし、山間高冷地では播種期を6月下旬~7月上旬、㎡当たり栽植密度を12.8株程度とすることにより百粒重が15g以上で種皮色が「赤から淡赤」の高品質と安定した収量が得られる(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. ウイルス病抵抗性はやや強であるが、種子の更新とアブラムシ防除を徹底する。
  2. アズキノメイガ、マメノメイガの防除を徹底する。  
  3. あずきは大豆より耐湿性が劣るので排水の徹底を図る。
  4. 転換畑、肥沃地では生育量が大きくなりやすいので、播種期を遅めとし、開花期までに2回の培土を確実に実施する。
具体的データ
表1
表2)
(表3)
(表4)
予算区分受託(豆類基金協会)
研究期間2000~2000
発表論文なし
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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