土壌還元消毒によるホウレンソウ萎凋病の防除

土壌還元消毒によるホウレンソウ萎凋病の防除

タイトル土壌還元消毒によるホウレンソウ萎凋病の防除
要約フスマの土壌混和、40℃以上の地温、湛水処理による土壌還元の促進によって、ホウレンソウ萎凋病菌が減少・死滅し、収量と品質が向上する。
担当機関福井県農業試験場 生産環境部 病理研究グループ
連絡先0776-54-5100
区分(部会名)北陸農業
専門作物病害
研究対象葉茎菜類
分類指導
背景・ねらいホウレンソウ栽培において立枯性病害対策は産地を維持発展するうえでの重要課題である。現在、防除は主にくん蒸剤による土壌消毒と太陽熱消毒がおこなわれている。しかし、土壌消毒は安全性に問題があり、また萎凋病菌(Fusarium oxysporum f. sp. spinaciae)は耐熱性が高く、太陽熱消毒も実用性は高くない。そこで、土壌中で分解の早いフスマを用いた土壌還元消毒法による本病に対する防除効果を明らかにする。
成果の内容・特徴

  1. 萎凋病菌のnit変異菌株は湛水処理によって、50℃で1日、45℃で2日、40℃では7日で死滅する(表1)。
  2. フスマを1㎏/㎡(1%)添加し土壌還元を促進する本法は、45℃で1日、40℃では4日で本病菌のnit変異菌株は死滅し、湛水処理に比べ死滅までの期間が短くなる(表1)。
  3. フスマの添加は稲わらより滅菌効果が高く、土壌水分は高い方が本病菌の死滅期間が短くなる(表2)。
  4. 本法の効果は本病菌密度に影響され、菌密度が低い土壌では35℃で10日でも死滅する場合がある(表3)。
  5. 隔離ベット栽培においてフスマを1㎏/㎡混和後、十分量を灌水し、7日間被覆することによって、ホウレンソウの上物収穫量が多くなり、熱水土壌還元消毒にせまる効果が得られる(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 土壌水分が低かったり、地温が35℃以下の場合は効果が不十分となる。
  2. 本法によってアンモニア態窒素および硝酸態窒素が増加するので、原則として施肥前に無機態窒素の残存量を調査する。
具体的データ
(表1)
(表2)
(表3)
(表4)
予算区分県単
研究期間2000~2000
発表論文なし
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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