水稲品種「どんとこい」の作期、裁植密度および施肥に対する反応

水稲品種「どんとこい」の作期、裁植密度および施肥に対する反応

タイトル水稲品種「どんとこい」の作期、裁植密度および施肥に対する反応
要約「どんとこい」は分げつ旺盛で茎数は確保しやすく、早植えほど多収となるが、4月下旬移植では品質低下が見られ、移植適期は5月上・中旬である。栽植密度の影響は小さく慣行の21.2株/m2m2が適する。耐倒伏性は高く多肥条件ほど多収となるが、籾数過剰は品質低下につながるため基肥窒素量は0.5kg/a、目標籾数は3万粒/m2が適当である。
担当機関三重県農業技術センター 栽培部 作物栽培担当
連絡先05984-2-6359
区分(部会名)関東東海農業
専門栽培
研究対象稲類
分類普及
背景・ねらいコシヒカリが過度に集中している本県平坦地域の作期分散対策として多収で良食味の新品種「どんとこい」を平成7年度に奨励品種に採用した。そこで「どんとこい」の移植時期、栽植密度および施肥に対する反応を明らかにし、良質・安定栽培技術の確立に資する。
成果の内容・特徴
  1. 移植時期が遅くなるにつれて長草少げつ型の生育相となり、ラグ期間は徐々に短縮され、6月上旬移植では最高分げつ期と幼穂分化期はほぼ同時期となる。移植から出穂までの日数は4月下旬移植で約90日、6月上旬移植で約70日である。4月下旬、5月中旬移植の主稈葉数は13葉であるが、6月上旬移植では0.5~1葉の減少が認められる。分げつは旺盛で、最高茎数は4月下旬および5月中旬移植では700本/m2を越え、茎数確保は容易である(図1)。
  2. 移植時期が早いほど穂数および籾数は確保しやすく安定多収であるが、4月下旬移植では青未熟粒と背白粒の発生が多く、整粒歩合が低下しやすいことから本県におけるどんとこいの移植適期は5月上・中旬である
    (表1)。
  3. 密植ほど穂数は増加傾向にあるが、収量および品質に対する栽植密度の影響は小さく、慣行の21.2株/m2が適する(表1)。
  4. 耐倒伏性は高く、多肥にするほど長稈化するが倒伏は見られない。多肥ほど穂数および籾数は増加し多収となるが、籾数過剰は登熟歩合、千粒重および整粒歩合の低下につながることから整粒歩合80%以上を目標とする場合の必要籾数は3万粒/m2であり、基肥窒素量は0.5kg/a程度が適当と考えられる(表1、図2、図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 本県における「どんとこい」の栽培指導の基礎資料として利用できる。
  2. 登熟期が高温・多照な多収年次での試験であり、低温年での反応は未検討である。
  3. 品質向上を目的とした施肥技術の検討が必要である。
具体的データ
図表
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予算区分県単
研究期間1995~1995
発行年度1995
収録データベース研究成果情報

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