シクラメンのエブ・アンド・フローシステムにおける培養液濃度と給液間隔

シクラメンのエブ・アンド・フローシステムにおける培養液濃度と給液間隔

タイトルシクラメンのエブ・アンド・フローシステムにおける培養液濃度と給液間隔
要約シクラメンの培養液循環利用によるエブ・アンド・フロー方式において、3号鉢上げ(4月下旬)後は窒素濃度60mg/l、5号鉢上げ(6月下旬)から夏期の高温時は40mg/l、9月中旬以降は80mg/lとし、植物を植えた状態の鉢重量が容器容水量時から30%減少した時点で給液することで良品の均一生産ができ、灌水の省力化が可能である。
担当機関愛知県農業総合試験場 花き研究所 栽培研究室
連絡先0561-62-0085
区分(部会名)関東東海農業
専門栽培
研究対象花き類
分類指導
背景・ねらいシクラメンでは、ひもやマットを利用した底面給水栽培が広く普及している。しかし、樋-ひも給水では鉢内水分のコントロールが難しく、培養液を給液した場合の徒長や施設の利用効率の低さが、また、マット給水では根がマット内へ進入しやすいなどの問題点がある。そこで、良品の均一・省力生産のため、施設の効率的利用ができ、適度な水分ストレスを与えることができる培養液循環利用のエブ・アンド・フローシステム(腰水給水栽培)の実用化を図る。
成果の内容・特徴
  1. エブ・アンド・フローシステムでは、調整ピートモスとモミガラの配合用土(7:3v/v)と水耕用液肥(大塚ハウス1号N:P:K=10:8:27、2号N:11)を用い、3号鉢上げ(4月下旬)から5号鉢上げ(6月下旬)までを窒素濃度60mg/l(P:14mg/lK:90mg/l)、5号鉢上げから夜温が20℃を下回る9月中旬までを窒素濃度40mg/l(P:10mg/lK:67mg/l)、それ以降を窒素濃度80mg/l(P:21mg/lk:134mg/l)、トータル窒素施用量853mg/鉢で管理することにより、草姿及び地上部と鉢とのバランスが良く、開花も比較的早くなる。(表1)
  2. ECの変動は、減少分の培養液を設定濃度で補給した場合、4月下旬~6月下旬の窒素濃度60mg/lの培養液では0.7~1.2ms/cm、夏期の窒素濃度40mg/lは0.5~0.8ms/cm、9月中旬以降の窒素濃度80mg/lは0.9~1.1ms/cmの範囲となる。(データ略)
  3. 植物を植えた状態の鉢重量が容器容水量時から30%減少した時点で給液すると、葉数が多く地上部と鉢とのバランスが良くなる。さらに、着花蕾数が多く開花も早くなる。(表2)
  4. 30%減の給液までの間隔は、年間平均で4日、8月が最も短く3日、9月が最も長く5日に1回となる。(表3)
成果の活用面・留意点本格的な給液の自動化のためには、ソフト面では鉢重量の減少率と体内水分の関係を明らかにすることが必要であり、ハード面では小型で簡便な制御用水分センサーの開発が待たれる。
具体的データ
図表
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予算区分県単
研究期間1995~1998
発行年度1995
収録データベース研究成果情報

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