山間傾斜地茶園におけるレール走行式茶園管理装置の作業性

山間傾斜地茶園におけるレール走行式茶園管理装置の作業性

タイトル山間傾斜地茶園におけるレール走行式茶園管理装置の作業性
要約レール走行式茶園管理装置の作業速度は慣行法と変わらないが、作業能率は慣行法よりやや劣る。摘採と防除の作業精度は慣行法より優れている。作業強度は防除作業で軽減できるが、摘採と中耕作業では慣行法と変わらない。レール走行式管理装置は1人作業が可能になるとともに、山間傾斜地茶園での機械化に利用できる。
担当機関静岡県茶業試験場 栽培研究室
連絡先0548-27-2311
区分(部会名)関東東海農業
専門栽培
研究対象工芸作物
分類指導
背景・ねらい山間地は自然環境も厳しく、高齢化、過疎化の進行により、摘採労力でさえ確保が困難な状況になってきている。そこで、レール走行式各種管理装置の作業能率、作業精度と作業強度について山間傾斜地茶園で調査し、その適応性を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 作業能率
    (1)レール走行式各種管理装置の作業速度は慣行法と変わらず、また平坦地と傾斜地との間に速度の差は認められない(表1)。
    (2)平坦地におけるレール走行式各種管理装置の作業能率は、摘採、整枝や防除作業では慣行法に比べてやや劣る。さらに傾斜地では平坦地に比べ、作業能率が劣る。特に更新作業の作業能率は慣行法に比べ著しく劣る(表1)。
    (3)作業に要する人員は慣行法が2人の組作業であるのに対し、レール走行式各種管理装置は1人作業が可能である。
  2. 作業精度
    (1)レール走行式摘採機は、摘採後の刈り跡の精度が可搬型より優れる(表2)。
    (2)レール走行式防除機による薬剤散布は傾斜度に関係なく高い精度が期待できる(表3)。
    (3)歩行型自走式中耕機の作業精度はレール設置の有無と傾斜度に関係なく良好である(表4)。
  3. 作業強度
    (1)摘採作業において、レール走行式は可搬型より強度がやや増加する(表5)。
    (2)防除作業において、レール走行式は手散布より作業強度が軽減できる。傾斜度の違いによる差はみられない。手散布は移動時に作業強度が増加する(表6)。
    (3)中耕の作業強度はレール設置の有無と傾斜度の違いによる差はみられない(表7)。
成果の活用面・留意点
  1. レール走行式各種管理装置の作業速度は慣行法と変わらないが、茶園間の移動に伴う実作業時間が慣行法に比べ多くなるから、大きな区画の茶園で効果を発揮する。
  2. 1人作業が可能となるので、労働配置が容易になる。
  3. 作業精度は慣行法より優れ、特にレール走行式で摘採した生葉は手摘み並である。
  4. レール走行式管理装置に適したほ場条件は横うねのうねの長さが30mの茶園である。
具体的データ
図表
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予算区分助成(地域重要)
研究期間1995~1995
発行年度1995
収録データベース研究成果情報

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