ハウスももにおける安定生産園の土壌条件

ハウスももにおける安定生産園の土壌条件

タイトルハウスももにおける安定生産園の土壌条件
要約ハウスももの収量は根量と密接に関係し、根量が多いほど収量は高く、同時に生理障害の発生も少なかった。安定生産のためには、根群が十分に発達するような土壌物理性の改善が必要である。
担当機関山梨県果樹試験場 栽培加工部 生理加工科
連絡先0553-22-1921
区分(部会名)果樹
区分(部会名)関東東海農業
専門土壌
研究対象果樹類
分類指導
背景・ねらいハウスモモ栽培が本格的に開始され10年近く経過するが、近年、生産が不安定な上に、目標収量の確保が困難な場合が多く見受けられる。そこでハウスモモ43園の生育状況と土壌条件を調査し、安定生産要因を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 日川白鳳の成木(8年生以上)の収量は平均1,500~1,700kg/10aで、目標収量(2,000kg/10a)より2割程度低く、伸び悩みの傾向が認められた(図1)。また、平均より著しく収量の少ない園も多数認められた。
  2. 露地栽培で時々問題となる土壌pHは、ハウスモモ園では、6.0程度で全般的に大きな問題はないと考えられる(表1)。収量1,900kg/10a以上の優良園の特徴は、全炭素(腐植)が多く、樹冠下に分布する根量が多いこと、新梢伸長は旺盛だが、収穫直前に停止することである。
  3. 開花2カ月後の初期生育が停滞する園は、土壌硬度が高く、葉中のマンガン含量が低い傾向が認められた(表2)。
  4. 展葉1~2週間後の葉に頻繁にクロロシスの発生が見られる園には、主根群域が浅い傾向が認められ(表3)、土壌を掘らずに地下部の状況を推測する目安となる。
  5. 以上のことから、安定生産園の土壌条件は、土壌中の腐植量が多く、土壌硬度が低く、細根を中心とした根群域が十分に発達していることと考えられる。
成果の活用面・留意点根量確保の手段としては、計画的な有機物の深耕施用が現在最も有効である。
具体的データ
図表
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予算区分県単
研究期間1994~1997
発行年度1996
収録データベース研究成果情報

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