キク切り花の水中切りにともなう水揚げ阻害要因と対策

キク切り花の水中切りにともなう水揚げ阻害要因と対策

タイトルキク切り花の水中切りにともなう水揚げ阻害要因と対策
要約キク切り花を水中切りする場合、問題となるのは、キクの汁液中のポリフェノール関連物質による汚染で水揚げが著しく阻害されるとともに、日持ちも劣ることである。水揚げ阻害は、界面活性剤の添加により回避することができる。
担当機関愛知県農業総合試験場 経営環境部 流通利用研究室
連絡先0561-62-0085
区分(部会名)関東東海農業
専門加工利用
研究対象花き類
分類指導
背景・ねらいJA愛知渥美町で建設中のキク自動選花ラインでは、効率的に水揚げさせるため、水中で茎を切断する水中切りを行う。このため、水揚げ水は、茎の切断汁液等により汚染され、水揚げを阻害することが予想される。
そこで、汚染水による水揚げ阻害の要因を明らかにするとともに、その対策を確立する。
成果の内容・特徴
  1. キク茎の磨砕により作製した汚染水で、水揚げは著しく阻害される。汚染指標を660nmの透過率で表し、透過率80%で水揚げ量は約50%まで低下する(図1)。透過率85%の汚染水を保留粒子径の100、20、0.8μmの各フィルターでろ過し、ろ液により水揚げさせたところ、0.8μmでも水揚げは約60%に低下する(図2)。
  2. 汚染水による水揚げにより、日持ちは、1/4~1/5程度に劣る。
  3. 汚染水に10分浸水するだけで、その後の水揚げは阻害される(図3)。
  4. キクのポリフェノール含量を測定したところ、茎に約1%、葉に約5%含まれている。ポリフェノール関連物質による水揚げ阻害では、カテキンにより著しく水揚げが阻害される(図4)。
  5. 水揚げ阻害対策としては、界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル、PLE)の添加が効果的である。凝集剤(硫酸アルミニウム)の添加による上澄み液では、水溶性物質により水揚げの阻害が認められ、効果はない(図5)。
成果の活用面・留意点
  1. 切り花を水揚げする場合に使用する水は、清潔なものを用意する必要がある。
  2. 今回、予定されている自動選花ラインの水揚げ方法の参考とする。
  3. 微生物による水揚げ阻害については今後検討する予定である。
具体的データ
図表
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予算区分県単
研究期間1996~1997
発行年度1996
収録データベース研究成果情報

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