アメダス気温メッシュデータを用いた肥効調節型肥料の溶出率の推定

アメダス気温メッシュデータを用いた肥効調節型肥料の溶出率の推定

タイトルアメダス気温メッシュデータを用いた肥効調節型肥料の溶出率の推定
要約標高0~100mの地域においては栽培地のアメダス気温1kmメッシュデータを用いた反応速度式によって、水稲全量基肥栽培に用いられる肥効調節型肥料の溶出率が推定できる。
担当機関愛知県農業総合試験場 企画情報部 情報処理研究室
愛知県農業総合試験場 作物研究所 環境研究室
連絡先0561-62-0085
区分(部会名)関東東海農業
専門肥料
研究対象稲類
分類研究
背景・ねらい肥効調節型肥料を利用した水稲の全量基肥栽培では、肥効調節型肥料からの溶出量を的確に予測して施用量を決定する必要がある。特に穂肥の代替に用いられるシグモイドタイプ肥効調節型肥料の溶出量把握は収量及び食味・品質の安定のために重要である。
肥効調節型肥料の溶出パターンは地温を用いた反応速度式によって予測可能であるが、個別地域での地温データの集積は少ない。そこで、シグモイドタイプ肥効調節型肥料(LPSS100)を対象とし、栽培地のアメダス気温1kmメッシュデータを用いた推定溶出率と埋設試験による実測溶出率との適合性を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 全測定点(水稲生育期間)での実測地温データとアメダス気温メッシュデータの差は±1℃に54%、±2℃に84%が収まった。しかし、気温25℃以上では地温データ&st;アメダス気温メッシュデータの傾向を示し、植生被覆の影響が認められた(図1)。
  2. アメダス気温メッシュデータを用いた溶出率推定には以下の反応速度式を用いる。
    推定N溶出率(%)=5{1-exp(-0.016×t)}+95{1-exp(-0.032×(t-50))}
    t=Σexp(12,000(T-298)/592T)・・・・但し、Tはメッシュ気温データ(K)
    なお、tが50日までは溶出抑制期間とし、前式の1項のみを用いる。
  3. アメダス気温メッシュデータによる溶出開始時期及び最終溶出率は、実測値とほぼ一致したが、気温が高くなる8月上~中旬の推定溶出率はやや高く推移した(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 本技術はLPSSタイプの肥効調節型肥料を対象にしている。
  2. 適応地域は標高0~100m程度の平坦~丘陵地域である。
  3. 植生被覆度の上昇によって、地温がやや低くなる可能性があるため、推定精度の向上には補正係数などの検討が必要である。
  4. 本法の実用化により栽培農家への溶出量のリアルタイム情報の提供が可能となる。

具体的データ
図表
図表
予算区分県単
研究期間1995~1996
発行年度1996
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat