屋上等人工地盤の芝生緑化システム

屋上等人工地盤の芝生緑化システム

タイトル屋上等人工地盤の芝生緑化システム
担当機関千葉県農業試験場 花植木研究室
連絡先043-291-9988
区分(部会名)関東東海農業
専門栽培
研究対象緑化植物
分類普及
背景・ねらい建物の屋上を芝生緑化するための資材、施工法が種々に考案されている。これらは基盤底部に排水層を設け、この上に人工培土を敷き詰めて芝生を張る方法が中心である。重量を軽くするために床土層を薄くすると、水分状態は低pFとなって過湿害が起きやすくなる。低pFでも植物の生育に充分な気相率を保つためには粒径の粗い培土を用いなければならないが、植物を支持するという観点からは、ある程度固結性のある培土が必要であり、この矛盾が屋上の芝生緑化を困難なものにしてきた。この問題を解決するため、薄い床構造でしかも保気性と耐踏圧性を兼ね備えた、屋上緑化に適した床土一体型のユニット芝を開発しようとする。
成果の内容・特徴
  1. 本システムの芝生は、ポリプロピレン繊維とポリエチレン繊維が編み目構造を持つように立体成型されたプラスチックマット(CPマット)に細粒イソライト(粒径0.5~1.0mm)を充填し、この上にコウライシバを張って養成したユニット芝である(図1)。
  2. 緑化施工に当たっては、まず床面に遮水シートを敷きこの上にユニット芝を敷き並べる。かん水は、屋根の水勾配の上端に設置した散水用穴付きの塩ビ管で行い、水勾配に従って流れる水をマット底部から吸水させる方法で行う。この手法を用いることにより芝生のエリアのみを均一にかん水できるほか、タイマーによる完全自動かん水が可能となる(図2)。
  3. 1995年6月から1996年10月まで千葉農試の屋上に於いて、15㎡(3m×5m)の大きさで実証試験を行い、通常の施肥及び月1~2回の刈込みを行うことにより良好な芝生が維持管理できることを確認している。降雨直後でも生育に充分な気相率が確保されること、踏圧に耐えうる充分な硬度が維持できる(図3、図4)。
  4. ユニット芝の厚さは、3cmでも5cmでも実用上問題がない。
成果の活用面・留意点
  1. 高層建築物、家庭家屋のテラス、舗装面等のテンポラリーな緑化など利用範囲は広い。
  2. ユニット芝の大きさは自由に設定できる。実験では30cm×50cmのものを使用した。
  3. 人工地盤の水勾配は、ほとんど平らなものでも利用可能である(実験では勾配1.5%)。
具体的データ
図表
図表
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予算区分県単目次へ戻る
研究期間1995~2000
発行年度1996
収録データベース研究成果情報

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