透視度とホルモル滴定による堆肥の簡易熟度判定

透視度とホルモル滴定による堆肥の簡易熟度判定

タイトル透視度とホルモル滴定による堆肥の簡易熟度判定
要約堆肥現物を200倍の水で振とう抽出し、市販のティッシュペーパーでろ過し、透視度を測定する。使い捨て注射器を利用してこの液の一部をホルモル滴定し、窒素含量を求める。求めた値を図にプロットし、その位置から熟度を知る。
担当機関群馬県畜産試験場 環境飼料部 環境課
連絡先027-288-2222
区分(部会名)関東東海農業
専門資源利用
研究対象リサイクル
分類普及
背景・ねらい堆肥の熟度判定法は数多くあるが決定的なものがなく、近年は機器測定の方向にあるが、これも現場では活用できない。有機物リサイクルを促進させるためには、供給側と購入側が立ち会う取引の現場で短時間に測定でき、その値に基づき両者が話し合える判定目安の開発が不可欠である。
成果の内容・特徴
  1. 測定方法は、生の堆肥2gをポリビンにとり、水400mLを加え20回振とうを3回繰り返す。市販のティッシャペ-パ-(2枚組)でろ過し、30cmの透視度計に静かに流し込み、透視度を測定する。透視度測定後に液100mLをビ-カ-にとり、1%チモ-ルブル-液を滴下し、アルカリ側の発色がみられる場合は1/20規定硫酸を5mL程度の使い捨て注射器により滴下して中和する。1:1ホルマリン溶液を5mL加え撹拌する。5~10mLの使い捨て注射器により1/20規定水酸化ナトリウム溶液を青赤色になるまで加え、滴下量(T)と別途求めたブランク(B)とから0.14×(T-B)で窒素(%)を計算する。透視度と窒素の図1上の位置から熟度を推測する。
  2. 透視度はろ液の有機性炭素に関係し、水に溶解したり懸濁したりする比較的低分子の有機物量を測定していると考えられる。ホルモル滴定窒素はアミノ態およびアンモニア態の窒素を測定しており、ろ液のケルダル窒素と相関が高い。発酵期間中のこれらの値は図2、3のように変化する。
  3. この方法は現場で短時間に測定でき、牛ふん、豚ぷん堆肥に適用できる。また、微生物資材添加時の熟度変化の観察などにも活用できる。
    他の観測方法と合わせた概略的な熟度は、表1のように推測される。
成果の活用面・留意点
  1. 牛ふんは透視度、豚ぷんはホルモル滴定のように、単独でも更に概略的な推定ができる。
  2. 乾燥した堆肥は、秤量し水を加え充分に吸水させてから抽出する。ガ-ゼでティッシャペ-パ-の両側を挟むと、ろ過速度が数段高まる。ろ過残査を観察すると水分調節剤や堆肥原料の判断ができる。使い捨て注射器の誤差は、3%程度である。
具体的データ
図表
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予算区分県単
研究期間1997~1998
発行年度1997
収録データベース研究成果情報

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