茶がら(食品工場残渣)の給与が豚の排泄物臭気並びに肉質に及ぼす影響

茶がら(食品工場残渣)の給与が豚の排泄物臭気並びに肉質に及ぼす影響

タイトル茶がら(食品工場残渣)の給与が豚の排泄物臭気並びに肉質に及ぼす影響
要約SPF豚に茶がらを5%配合した飼料を給与して、排泄物臭気物質及び豚肉への影響を検討した。ふん便臭気の経時的観察ではアンモニアやメチルメルカプタンの発生には影響しなかったが、硫化水素の発生が初期に抑制される傾向があった。豚肉では、ビタミンEの増加が認められたが、過酸化脂質には差はみられなかった。
担当機関静岡県中小家畜試験場 経営環境研究室
連絡先0537-35-2291
区分(部会名)関東東海農業
専門環境保全
研究対象
分類研究
背景・ねらい緑茶缶ドリンク工場からの廃棄物である茶がらは、荒茶に比べカフェインは減少し、脂溶性ビタミンやカテキン類などは多く含むという利点を持っている。そこで、養豚における茶がらの有効な活用方法を検討するため、まず茶がらを給与した豚の排泄物臭気物質を調査した。次いで豚肉に含まれるビタミンEや過酸化脂質量についてその影響を検討した。
成果の内容・特徴
  1. SPF豚(デュロック種肉豚及びWL種種豚候補豚)を用いて、乾燥茶がらが粉末配合飼料に原物ベースで5%になるよう均一に混合し給与した。
    茶がらは、水分含量2.9%、エピカテキン0.3%、エピガロカテキンガレート4.16%、カフェイン0.98%及びビタミンE14.78mg/100gを含んでいた。
  2. 排泄物(ふん便)臭気物質は採材7日後まで経時的に観察した。その結果、アンモニアやメチルメルカプタン等には発生抑制効果は認められなかったが、硫化水素の発生は給与区で観察初期に抑制される傾向が認められた(図1)。なお、その機序については不明であった。
  3. ふん便7検体を用い乾燥茶がら給与開始後22日~42日目の成分分析を行ったところ、給与区で対照区に比較してビタミンEとポリフェノールが有意に増加し、過酸化脂質が 有意に減少した(図2)。
  4. と体検査成績では給与区と対照区の間に差はみられなかったが、1日当り増体量(肥育後期、給与区8頭、対照区7頭)は茶がらの給与区で低くなった(表1)。
  5. 豚肉中の成分では、抗酸化作用のあるビタミンEの増加が認められたが、過酸化脂質には差はみられなかった(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. SPF豚のふん便臭気物質のうち硫化水素のみで発生の抑制がみられたこと、並びに乾燥茶がら給与で1日当り増体量が劣る結果となったため、乾燥茶がらの実用化に当たっては、さらに検討が必要である。
  2. 茶がらを乾燥させるため「葉打ち機」を使用したが、燃料等のコスト面を考えると、さらに実用化に向けて乾燥方式、適切な水分含量について検討を要する。
具体的データ
図表
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予算区分県単
研究期間1996~1997
発行年度1997
収録データベース研究成果情報

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