カルシウム水溶剤利用による温州みかんの浮皮軽減技術

カルシウム水溶剤利用による温州みかんの浮皮軽減技術

タイトルカルシウム水溶剤利用による温州みかんの浮皮軽減技術
要約温州みかんにカルシウム水溶剤を夏秋季に3回散布すると、果皮上に白色の薬斑を生じさせずに浮皮の発生を軽減できる。さらに予措中における果重減量と貯蔵果の品質は、炭酸カルシウム水和剤を散布した果実と差がない。
担当機関静岡県柑橘試験場 栽培研究室
連絡先0543-34-4853
区分(部会名)果樹
区分(部会名)関東東海農業
専門栽培
研究対象果樹類
分類普及
背景・ねらい温州みかんでは浮皮軽減と樹上予措を目的として、炭酸カルシウム水和剤の収穫前散布が行われている。また産地によっては同様な目的で、石灰硫黄合剤や水和硫黄剤などが収穫前に散布されている。しかし、これらの薬剤は収穫後も白斑状に残り、消費者からの苦情も多く、消費流通上問題となっている。そこで、ここでは白斑状のよごれを生じさせない代替薬剤の効果を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 8月下旬・9月下旬・10月中旬の3時期にカルシウム水溶剤(主成分:硫酸カルシウム2水和物57%・塩化カルシウム27%)を300倍で「青島温州」に樹上散布すると、収穫時と貯蔵中の浮皮発生率が無散布に比べて明らかに低く、炭酸カルシウム水和剤散布の場合と同程度の効果であった(表1、表2)。
  2. カルシウム水溶剤を3回散布した果実の予措の進行および貯蔵中の減量は、炭酸カルシウム水和剤を散布した果実と同程度であった。収穫時および貯蔵中の果汁糖度、果汁酸度は、無散布や炭酸カルシウム水和剤を散布した果実と差が認められなかった(表3)。
  3. カルシウム水溶剤を散布した果実では、果皮表面上の白色のよごれがまったく認められなかった。
  4. 以上の結果から、カルシウム水溶剤散布により果実品質を低下させずに、かつ果皮に薬斑を残すことなく浮皮発生を抑制できることが明らかとなった。また貯蔵性も良好であった。
成果の活用面・留意点
  1. カルシウム水溶剤には種類が多くあり、いずれも同様な効果が期待されるが、現在のところ供試した水溶剤以外についてはデータが不足している。
  2. 供試したカルシウム水溶剤は、液肥として登録されており、すでに市販されている。
具体的データ
図表
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予算区分委託
研究期間1978~1996
発行年度1997
収録データベース研究成果情報

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