水稲不耕起乾田直播栽培における適正苗立数と苗立率向上技術

水稲不耕起乾田直播栽培における適正苗立数と苗立率向上技術

タイトル水稲不耕起乾田直播栽培における適正苗立数と苗立率向上技術
要約水稲不耕起乾田直播栽培で安定収量を得るための適正苗立数は、コシヒカリは75~100本/m2、キヌヒカリは75~150本/m2である。なお、苗立率を上げるには播種籾に対するチウラム剤処理が有効である。
担当機関茨城県農業総合センター農業研究所 作物研究室
連絡先029-239-7211
区分(部会名)関東東海農業
専門栽培
研究対象稲類
分類普及
背景・ねらい不耕起乾田直播栽培で安定収量を得るために適切な播種量及び苗立数を明らかにする必要がある。そこで、安定収量を得るために必要な苗立数と、苗立率を上げるための技術について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 不耕起乾田直播栽培では穂数と収量の間には高い相関が見られ、安定収量確保のための穂数は400本/m2程度である(図1)。
  2. コシヒカリでは苗立数が多いほど穂数も多く得られるが、穂数440本/m2以上では収量は低下する傾向にある。これは、過繁茂と倒伏による千粒重・登熟歩合の低下によるものと推定され、年次変動はあるもののコシヒカリの適正苗立数は75~100本/m2と考えられる(表1)。
  3. キヌヒカリでは穂数の過剰による倒伏は見られなかったが、千粒重・登熟歩合が低下する傾向が見られ、適正苗立数は75~150本/m2と考えられる(表1)。
  4. チウラム剤処理によりコシヒカリ・キヌヒカリともに苗立率は有意に高まる。浸種処理及び鎮圧処理により有意ではないが苗立率が増加する傾向が見られる(表2)。
  5. 苗立率50%、乾籾千粒重を26gとすると播種量はコシヒカリで5kg/10a程度、キヌヒカリで6kg/10a程度である。
成果の活用面・留意点
  1. チウラム剤処理した籾を使用する場合、播種後24時間以内の降雨は剤の効果を損なうため、気象予報等に注意して播種する。
  2. 発芽籾(浸種籾)では薬害が出るおそれがあるため、忌避剤は使用できない。
  3. 耐倒伏性の弱い品種では播種量は少なめにする。
  4. 倒伏軽減、鳥害の防止等のため、播種深度は2~3cmとする。
具体的データ
図表
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予算区分国補(地域基幹)
研究期間1998~1998
発行年度1998
収録データベース研究成果情報

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