リンゴジュースによる低コスト・効率的なハエの防除

リンゴジュースによる低コスト・効率的なハエの防除

タイトルリンゴジュースによる低コスト・効率的なハエの防除
要約果汁100%リンゴジュースを誘引液として、ペットボトルを容器として使用することで、低コストで効率的なハエの防除が可能である。
担当機関群馬県畜産試験場 環境飼料部 環境課
連絡先027-288-2222
区分(部会名)関東東海農業
専門環境保全
分類普及
背景・ねらいハエの発生は家畜にとっても好ましくないが、それ以上に問題なのは、周辺住宅への飛翔拡散である。 最近では、イエバエ類から腸管出血性大腸菌O-157が検出されたとの報告もあり、畜産経営を続ける上で、大きな障害にもなりかねない。一方、ハエ防除の最も有効な手段として殺虫剤の散布が行われているが、抵抗性の獲得や散布の労力が問題となり、対応に苦慮している農家が多い。そこで、リンゴジュースを用いた簡易防除法を考案した。
成果の内容・特徴
  1. 果汁100%リンゴジュースに粉末の有機燐系殺虫剤1%を混合し、2Lペットボトルを加工して作った容器(図1)に400mlずつ投入して、畜舎周辺等に設置する。
  2. ジュースは設置後3日(秋期は6日)目頃から市販誘引液等より誘引効果を発現するが、比較的短期間で減衰する(図2)ため、15日~20日経過した時点でジュースを200ml追加することで、誘引効果を1ヶ月以上持続させることができる(図3,図4,図5)。
  3. ジュースが微生物に分解される過程で臭気が発生し、ハエは、これに強く誘引されるものと推測される。
  4. 使用した容器1本に投入する誘引液にかかる1ヶ月あたりの費用で比較すると、市販誘引液区920円(400ml)、ジュース区101円(600ml)で約9分の1となり、殺虫剤を含めた容器1本当たりの費用は141円/月で、たいへん安価である。
  5. 容器は、自作が充分可能である。
  6. 畜産農家では、畜舎周辺への設置することで、周辺の住宅等へのハエの飛翔拡散を防ぐことができる。また、飛来するハエの対策で苦慮している周辺住民も利用可能である。
成果の活用面・留意点
  1. 飲み物に殺虫剤を混合し使用することになるので 、表示や取付けをしっかりとおこない、誤飲等が起こらないよう注意すること。
  2. ハエは春期から梅雨期には活発に飛翔しているが、夏期は直射日光を避けた日陰に集まりやすい。秋期になると再び飛翔するものの、肌寒い時期になると日溜まりに集まる。このような場所に設置すると効果的である。
具体的データ
図表
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予算区分県単
研究期間1998~1999
発行年度1998
収録データベース研究成果情報

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