「巨峰」の二期作栽培作型と収量

「巨峰」の二期作栽培作型と収量

タイトル「巨峰」の二期作栽培作型と収量
要約加温施設において「巨峰」を年2回収穫する二期作栽培が可能であり、5月と12月に収穫する作型(早期二期作)と4月と10月に収穫する作型(超早期二期作)がある。2つの作型とも2作の合計収量1900kg/10a程度が得られる。
担当機関長野県果樹試験場 栽培部
連絡先026-246-2411
区分(部会名)関東東海農業
区分(部会名)果樹
専門栽培
研究対象果樹類
分類指導
背景・ねらい早期に加温を開始する施設栽培作型では生育障害の発生や樹勢低下により生産が不安定であり、また収穫終了後から次年度の栽培開始までの約半年間は施設が有効利用されていない。長い休眠期間をとらずに同一樹から年2回収穫する二期作栽培を導入することにより、単位面積あたり収量の増加と施設の有効利用を図り収益性の高い作型を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 長野県中野市の現地において「巨峰」を5月と12月に収穫する二期作栽培を平成3年から行い、6年以上連続して栽培することが可能であった。10月から5月までは最低温度を18℃に保ち、5月収穫後は7月中旬にせん定とシアナミドによる休眠打破処理を行い12月に2期作目を収穫する(表1)。12月収穫直後にせん定と休眠打破を行い5月に1期作目を収穫する。
  2. 5月収穫(1期作目)の平均収量は1100kg/10aであり、12月収穫(2期作目)の平均収量は830kg/10aであり1期作目収穫の75%程であった。平均合計収量は1930Kg/10aで二期作栽培を6年連続しても樹勢衰弱はみられない。しかし、2期作目では、果粒重が小さく、年度により裂果が発生し収量性が劣る傾向であった。
  3. さらに、「巨峰」を4月と10月に収穫する二期作栽培を平成5年から行い、5年以上連続して栽培することが可能であった(表2)。11月から4月まで最低気温を18℃に保ち、11月にせん定と休眠打破を行い4月に1期作目を収穫する。5月下旬にせん定し、露地とほぼ同じ生態で経過し10月に2期作目を収穫する。
  4. 4月収穫(1期作目)の平均収量は1010kg/10aであり、10月収穫(2期作目)の平均収量は930kg/10aであり、平均合計収量は1940Kg/10aで二期作栽培を5年連続しても樹勢衰弱はみられない。しかし、1期作目では休眠打破が不十分で発芽不良となった場合に収量が少なく、生産が不安定となる傾向がある。
  5. 以上のように、「巨峰」の二期作栽培を連続して行うことが可能であり、本試験で得られた平均収量を着果量の参考とする。
成果の活用面・留意点
  1. 休眠生理の解明、生育促進技術は今後の課題であるが、連続二期作栽培技術の基礎資料とする。
  2. 休眠打破剤としてのシアナミドは登録申請中である。
具体的データ
図表
図表
予算区分国補(地域重要新技術)
研究期間1998~1999
発行年度1998
収録データベース研究成果情報

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