タイトル | 形質転換によるわい性トルコギキョウの作出 |
要約 | Agrobacterium rhizogenesで形質転換したトルコギキョウを自殖交配し、rol遺伝子の固定化を図り、わい性系統を作出した。 |
担当機関 | 群馬県園芸試験場 育種開発部 生物工学課 |
連絡先 | 0270-62-1021 |
区分(部会名) | 関東東海農業 |
専門 | バイテク |
研究対象 | 花き類 |
分類 | 研究 |
背景・ねらい | 現在、鉢物トルコギキョウ生産は切り花用品種を使って行われており、摘芯処理やわい化剤処理を必要としている。そこでわい性遺伝子(rol遺伝子他)を有するAgrobacterium rhizogenes野生株で形質転換し、その後代を固定し、鉢物用に適するわい性系統の作出を検討した。
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成果の内容・特徴 | - A.rhizogenesはA13菌、トルコギキョウは「パステルパープル」の実生選抜株を用いた。
- 栽培株の葉片を用いてA.rhizogenesを感染させ、培養に供した。発生した毛状根から再分化個体を得て、rolA,B,C,D遺伝子(植物ホルモン活性関与遺伝子)を確認した。
- 再分化個体を栽培、開花させ、自殖種子(T1)を得た。
- 以後自殖交配を繰り返し、rolB遺伝子のみ検出される個体を選抜(T3)し、T4でほぼ固定が確認された(図1)。
- 選抜株の草丈は「ブルーリサ」(わい性品種)と「パステルパープル」のほぼ中間の性質を示し、分枝数、花数は増加が認められた(表1、図2)。
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成果の活用面・留意点 | - A.rhizogenes野生株を用いて形質転換を行うため、遺伝子組換え実験には相当しない。
- rolA,B,C,D遺伝子のみの確認で、他の遺伝子の有無は不明である。
- Agrobacteriumを用いた形質転換法は特許対象となっているので、種苗登録時は許諾が必要である。
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具体的データ |
図表 |
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予算区分 | 県単 |
研究期間 | 1998~1998 |
発行年度 | 1998 |
収録データベース | 研究成果情報 |