黒毛和種子牛の人工哺育における早期離乳技術

黒毛和種子牛の人工哺育における早期離乳技術

タイトル黒毛和種子牛の人工哺育における早期離乳技術
要約黒毛和種子牛の人工哺育において35および42日齢で早期離乳しても離乳後の飼 料摂取量が良好である限り、35齢離乳でも自然哺乳子牛との発育の差はなく、人工哺育 を行った母牛の空胎期間が24日短縮された。
担当機関長野県畜産試験場 肉用牛部
連絡先0263-52-1188
区分(部会名)関東東海農業
専門飼養管理
研究対象家畜類
分類普及
背景・ねらい近年、黒毛和種の早期離乳技術が強く求められている。その一方で、日本飼養標準では70日齢離乳の例示はあるものの生産コスト低下の点から哺育期間の短縮が急務であり、大規模黒毛和種繁殖経営農家においても疾病予防、分娩間隔の短縮の目的で効率的な早期離乳技術の開発が求められている。
成果の内容・特徴
  1. 黒毛和種子牛用の早期離乳飼料給与プログラム(表1)を作成した。これに基づき7 日齢で母子分離し42日齢人工哺育する試験1区、35日齢まで人工哺育する試験2区および母牛につけて21週齢まで哺乳する対照区で、子牛の発育、飼料摂取量、疾病発生状況および母牛の繁殖成績を比較した。
  2. 発育は、12週齢までは各区差がなかった。また試験1および2区では42日齢から12週齢 にかけて発育速度が自然哺乳より良好であった。対照区および試験1区は12~21週齢に かけての発育速度が試験2区に比べ低く、21週齢体重は7.7から17.9kg少なかった。(表2)
  3. 試験1区および試験2区の飼料摂取量は、代用乳では設定した給与プログラムどおり にほぼ摂取し、その摂取日量は平均505gであった。人工乳餌付用の摂取量は、一日当た り96~142g、人工乳哺育用は200~917g摂取し給与プログラムに比べ少な目であった。 試験2区では育成用飼料の摂取量は1.64kgであり、ほぼプログラム通りに摂取した。それに対し試験1区では育成用飼料摂取量が約3割低かった。(図1)
  4. 疾病では全区に軽い一過性の下痢が2から5週齢期に、また1区に尿石症が2頭3カ月齢で発生した。これ以外の疾病の発生は認められなかった。
  5. 人工哺育した母牛の繁殖状況は、試験1区および2区が有意ではないものの、対照区より発情回帰日数が9日早く、受胎までの日数は24日早かった。(表3)
  6. 以上のことから黒毛和種子牛の人工哺育において35日齢離乳でも実用上さしつかえないことが確認できた。
成果の活用面・留意点黒毛和種ET産子および繁殖雌牛多頭飼養農家向け人工哺育マニュアルの基礎データとなる。人工乳の摂取が悪いので、栄養摂取量を考慮の上、育成用飼料の早期給与に努める。
具体的データ
図表
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予算区分県単
研究期間1999~1999
発行年度1999
収録データベース研究成果情報

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