卵用系統として造成された名古屋コーチンの特性評価

卵用系統として造成された名古屋コーチンの特性評価

タイトル卵用系統として造成された名古屋コーチンの特性評価
要約名古屋コーチン卵の需要増に対応するため、産卵性能および特徴的な「さくら色」の卵殻色の濃さや斉一性を改善した名古屋コーチンの卵用基礎系統の造成を行い、その特性を調べた。
担当機関愛知県農業総合試験場 養鶏研究所 育種研究室
連絡先0561-62-0085
区分(部会名)関東東海農業
専門育種
研究対象家禽類
分類普及
背景・ねらい名古屋コーチン(名古屋種)の肉は日本を代表する高品質鶏肉であると評価される一方、その卵も、卵黄色が濃く舌触りも滑らかで、「こく」があって大変美味しいことが知られている。さらに卵殻色は、特徴的な「さくら色」をしており、需要が年々増加している。肉用タイプの名古屋コーチンでは、産卵率の低さや、卵殻色も 350日齢頃より薄くなり商品化率が低下する等の問題が生じており、これに対応した卵用名古屋コーチンを開発するため基礎系統の造成を行い、その特性について調べる。
成果の内容・特徴愛知県で保有する名古屋コーチン2系統の交雑鶏を素材鶏として用い、雌羽数352~705羽の規模で6世代にわたり育種改良を進めた(表1)。選抜は卵殻色と産卵率を基準とした独立淘汰法により行った(表2)。
  1. 初産日齢は7世代目で約8日早くなり、また産卵率(181-300日齢) は7世代目に目標値(80%)に到達した。
  2. 色差計により測定した卵殻色は、 270日齢でL値が5.6、a値が2.5改善され、また色が薄くなりはじめる 360日齢(6世代目までの結果)でもL値で 4.5、a値で 2.7改善され、全期間を通して「さくら色」が強調され、採卵期間の後期でも名古屋コーチン卵特有の色調を維持できるようになった。
  3. 卵殻色の薄いものは一般のピンク卵と区別がつきにくく、L値でおよそ74.0以上がその境界と思われた。 360日齢の卵殻色をもとにして算出した商品化率(L値が74.0以下のもの)は、卵殻色の改善により84%から97%に向上した。
  4. 250日齢体重は、7世代で 約200g、約7%減少した。
成果の活用面・留意点開発された名古屋コーチンの卵は、卵殻色で他の鶏卵と容易に識別できるため、高品質鶏卵として農家の自家販売等に利用が可能である。この卵用名古屋コーチンは平成12年春、農家への普及を開始する。
具体的データ
図表
図表
予算区分県単
研究期間1999~2001
発行年度1999
収録データベース研究成果情報

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