ぶどう「巨峰」の二期作・二度切り栽培の生産安定に必要な前作と本作の展葉間隔

ぶどう「巨峰」の二期作・二度切り栽培の生産安定に必要な前作と本作の展葉間隔

タイトルぶどう「巨峰」の二期作・二度切り栽培の生産安定に必要な前作と本作の展葉間隔
要約ぶどうの二期作栽培や二度切り栽培は1年に2回せん定する。「巨峰」では、新梢の生育と花穂の着生を良好に保ち、生産を安定させるには、前作の展葉始めから本作の展葉始めまでの日数が二期作栽培で170日、二度切り栽培で210日程度必要である。
担当機関山梨県果樹試験場 栽培部 ブドウ栽培科
連絡先0553-22-1921
区分(部会名)果樹
区分(部会名)関東東海農業
専門栽培
研究対象果樹類
分類普及
背景・ねらい施設ブドウ栽培の安定と所得向上を目指し、1年に2回せん定し2回収穫する二期作栽培や、1年に2回せん定し1回収穫する二度切り栽培が一部実用化されている。これらの栽培方法により、困難であった超早期加温の安定栽培が可能となり、収量が2~5割増加した。しかし、一部には新梢の生育不良や花穂の着生不良が発生することから、この発生原因を解明してより安定した栽培法の確立を目指す。
ここでは、せん定時期と休眠打破の時期を変え、展葉時期を調節することで、新梢の生育不良や花穂の着生不良の原因を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 「巨峰」で二期作栽培と二度切り栽培を、せん定時期(1回目を11~1月、2回目を5~7月)と休眠打破の時期を変え3年間継続し、展葉時期の早晩と新梢の生育や花穂の着生数の関係を調査した(図1、図2)。
  2. その結果、せん定(除葉)時期が同じでも、展葉時期の早晩で生育に差が見られた。
    前作の展葉始めから本作展葉始めまでの日数を「展葉間の日数」とすると、いずれの栽培方法でも展葉間の日数が長くなるほど新梢の生育が良好であった(図3)。同様に新梢あたりの花穂の着生数も良好になった(図4)。
    尚、果実品質には差が見られなかった。
  3. 従来の二期作栽培や二度切り栽培で見られた新梢の生育不良や花穂の着生不良の原因は、展葉間の日数が短かかったためと示唆された。
  4. 安定栽培が可能な花穂数の基準を1新梢あたり平均で1以上とした場合、「巨峰」に必要な展葉間の日数は、二期作栽培では170日、二度切り栽培では210日程度である。
成果の活用面・留意点
  1. ここでの二期作栽培は、年間を通して夜温を18~20℃に維持した結果である。安定栽培に必要な「展葉間の日数」は、同一品種でも加温後の温度管理により若干差が生ずるものと推測される。
  2. 展葉間の日数は品種により異なり、二度切り栽培の場合、「デラウエア」と「キングデラ」では180日、「ピオーネ」では220日程度必要である(データ省略)。
具体的データ
図表
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予算区分国補(新技術)
研究期間1999~1999
発行年度1999
収録データベース研究成果情報

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