ヤガ科幼虫の主要な寄生性在来天敵

ヤガ科幼虫の主要な寄生性在来天敵

タイトルヤガ科幼虫の主要な寄生性在来天敵
要約ヤガ科(オオタバコガ、タバコガ、ハスモンヨトウ、ヨトウガ等)幼虫に対する主要な寄生性の在来天敵は、Campoletis chlorideae 、Meteorus pulchricornis、Microplitis mediator、トビコバチ科1種、ヤドリバエ科1種及び糸状菌である。
担当機関神奈川県農業総合研究所 生物資源部
連絡先0463-58-0333
区分(部会名)関東東海農業
専門作物虫害
研究対象昆虫類
分類研究
背景・ねらい果菜類、葉菜類を加害するヤガ科害虫(オオタバコガ、タバコガ、ハスモンヨトウ、ヨトウガ等)に対しては、薬剤防除が一般的であるが、近年環境保全の観点等からその使用量を削減していく方向にあり、今後は環境負荷の少ない天敵の利用や、在来天敵の温存技術を積極的に導入していく必要がある。その一環として、これら害虫の幼虫期に寄生する天敵の種類と、寄生特性を明らかにすることが求められている。
成果の内容・特徴
  1. 1997年~1999年にかけて、ヤガ科(オオタバコガ、タバコガ、ハスモンヨトウ、ヨトウガ、シロモンヤガ、ウワバ類、カブラヤガ及びシロシタヨトウ)幼虫を、当所(神奈川県平塚市)露地圃場(トマト、ピーマン、キャベツ等)から採集し、その寄生性天敵を調査したところ、寄生蜂4種(Campoletis chlorideae、Meteorus、pulchricornis、Microplitis mediator,トビコバチ科)、寄生バエ1種(ヤドリバエ科)及び昆虫病原糸状菌を確認した(表1)。
  2. 寄生蜂のC.chlorideae、M.pulchricornis及び寄生バエは3年間続けて確認され、オオタバコガ、タバコガ、ハスモンヨトウ幼虫の寄生性天敵の優占種である(表1)。
  3. C.chlorideaeは8月中旬から10月下旬まで寄生し、M.pulchricornisはC.chlorideaeの寄生が減少し始める9月下旬から11月下旬まで寄生する。一方、寄生バエと糸状菌の寄生は、2種の寄生蜂の発生が減少する10月中旬から増加し、天敵により発生消長が異なる(図1)。
  4. M.pulchricornisの寄生による幼虫死亡は全ての齢で認められたが、C.chlorideaeの寄生による死亡は老齢幼虫では認められなかった。また、寄生バエによる幼虫死亡は若齢幼虫からは確認できず、寄主の齢が進むほど寄生率が高くなり、寄主を死に至らせる齢は種により異なる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. これらの天敵に影響の少ない薬剤を選択することが、在来天敵の温存につながる。
  2. C.chlorideae、M.pulchricornis及び寄生バエは、実験室内でオオタバコガ及びハスモンヨトウの幼虫を寄主として継代飼育が可能である。
具体的データ
図表
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予算区分県単
研究期間1999~1999
発行年度1999
収録データベース研究成果情報

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