良質・良食味で多収の水稲新品種候補系統「三重6号」

良質・良食味で多収の水稲新品種候補系統「三重6号」

タイトル良質・良食味で多収の水稲新品種候補系統「三重6号」
要約水稲「三重6号」は、中生の良質、良食味、多収系統である。草姿が良く、耐倒伏性が強く、胴割粒の発生は少ない。平成13年から、三重県で奨励品種に採用予定である。
担当機関三重県科学技術振興センター 農業技術センター バイオテクノロジー
三重県科学技術振興センター 農業技術センター 伊賀農業センター
連絡先0598-42-6359
区分(部会名)関東東海農業
専門育種
研究対象稲類
分類普及
背景・ねらい三重県の中山間地域の主要品種である「ヤマヒカリ」は、胴割粒、穂発芽粒の発生が問題となっており、近年栽培面積が減少傾向にある。また、早生品種に作付が偏重している平野部においても、大規模農家の作期分散を図るため、中生品種の育成要望が強い。
そこで「三重6号」を奨励品種に採用し、中山間地域の水稲の品質向上、平野部での作期分散を図る。
成果の内容・特徴
  1. 中生の良質・良食味品種の育成を目標に、平成3年に愛知92号(後の「祭り晴」)を母とし、「越南148号」を父とした人工交配を行い、翌年葯培養から得られた系統を選抜、以後特性調査を実施してきた。平成12年度の世代はF1A9である。
  2. 出穂期は「ヤマヒカリ」より1~2日程度早く、成熟期は1~2日程度遅い。三重県の熟期区分では、中生に属する。
  3. 稈長は「ヤマヒカリ」より6cm程度短く、穂長は2cm程度長い。穂数は「ヤマヒカリ」と同程度で、草型は偏穂重型に属する。
  4. 茎の太さは中で、耐倒伏性は「ヤマヒカリ」と同程度の「強」である。また穂発芽性は「やや難」であり、「ヤマヒカリ」に比べ穂発芽しにくい。
  5. いもち病真性抵抗性遺伝子はPita2を持つと推定される。白葉枯病抵抗性は「祭り晴」と同程度の「弱」である。
  6. 玄米千粒重は「ヤマヒカリ」と同程度の中粒である。外観品質は透明感があり、良好である。また胴割粒の発生は「ヤマヒカリ」に比べ、少ない。
  7. 収量は「ヤマヒカリ」より多収である。
  8. 食味は「ヤマヒカリ」と同程度の良食味である。
成果の活用面・留意点
  1. 普及地帯は伊賀、北勢の中山間地域。普及予定面積は、3,000haである。
  2. 強稈で耐倒伏性は強いが、良質・良食味米生産のため、多肥栽培は避ける。
  3. 白葉枯病の常発地での栽培は避ける。
具体的データ
図表
予算区分県単および国補
研究期間2000~2000
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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