六条裸麦「イチバンボシ」の奨励品種採用

六条裸麦「イチバンボシ」の奨励品種採用

タイトル六条裸麦「イチバンボシ」の奨励品種採用
要約早生、多収で品質及び加工適性に優れた裸麦「イチバンボシ」を奨励品種に採用し、普及を図る。
担当機関埼玉県農林総合研究センター 主穀作担当
連絡先048-521-5041
区分(部会名)関東東海農業
専門育種
研究対象麦類
分類普及
背景・ねらい本県では担い手不足、生産者の高齢化、麦価の低迷等により、麦類の作付面積は平成元年以降漸減傾向で推移している。しかし、麦類は二毛作体系の維持や水田営農を確立する上で重要な作物であり、今後、作付面積の拡大が求められており、さらに、民間流通への移行に対応した産地体制整備、品質向上、安定生産、低コスト化の推進が必要とされている。
その中で「関取埼1号」は、精麦用品種として実需者から一定の評価を得ているが、熟期が遅く、収量性も低いことから、作付面積は減少傾向にある。そこで、早生、多収で、収量性の高い「イチバンボシ」を採用することにより、作業の分散と作付け拡大が可能となり、生産性の向上が図られる。
成果の内容・特徴「関取埼1号」と比較して次の特徴がある。
  1. 出穂期は8~9日、成熟期は同程度である(表1、表2)。
  2. 稈長は11~12cm短く、穂長は0.5~1.1cm長い(表1、表2)。
  3. 耐倒伏性に優れる(表1、表2)。
  4. うどんこ病はやや強い、赤かび病には並~やや強い(表1、表2)。
  5. 収量性は並からやや優る(表1、表2)。
  6. リットル重は重く、整粒歩合はやや低く、千粒重はやや軽く小粒である(表1、表2)。
  7. 外観品質はやや優る(表1、表2)。
  8. 精麦用の加工適性は高く、品質が安定している(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 他品種との交雑、種子の混入等を防ぐため団地栽培の実施可能な地域に導入し、種子は毎年、全量更新する。
  2. 出穂期が早いため、凍霜害を受ける危険性が高く、赤かび病の発生を助長するおそれがあるので、早播を避け、赤かび病の防除を徹底する。
  3. 倒伏及び多肥により加工適性が著しく低下するため、適正な施肥量を守る。
  4. 当面、「関取埼1号」の作付地域や、二条大麦のオオムギ縞萎縮病の多発地帯など500ha程度の普及を図る。
具体的データ
図表
図表
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予算区分国補(平成8~12年度)
研究期間2000~2000
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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