小区画圃場でのバインダを利用した飼料作物の収穫技術体系

小区画圃場でのバインダを利用した飼料作物の収穫技術体系

タイトル小区画圃場でのバインダを利用した飼料作物の収穫技術体系
要約バインダを一部改良することにより飼料作物の収穫作業機として利用でき、中山間地域における小区画圃場での作業に有効である。収穫した飼料は、はざ掛け乾燥施設にビニールハウスを利用すると良質乾草が安定して調製できる。
担当機関群馬県畜産試験場 環境飼料部 飼料課
連絡先027-288-2222
区分(部会名)関東東海農業
専門栽培
研究対象飼料作物類
分類普及
背景・ねらい群馬県内の耕作放棄地は、農林業センサスによると平成12年において 7,082haにも達しており、農業従事者の高齢化や担い手不足などから今後も増加する傾向にある。酪農・肉用牛経営においては、同様の理由から飼料生産を縮小または中止する農家が増加している。これは飼料が安く安定して入手できるだけでなく、農業従事者が高齢化するのに伴い、大型機械による収穫作業になじめなくなっていることによる。そこで、高齢者でも操作が容易な小型作業機体系として、バインダを主軸とする自給飼料の収穫調製技術体系を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 通常の1速では速すぎ、収穫作業時に飼料作物の茎を砕いてしまい結束ミスが多数生じた。そこで、作業速度を 0.28m/sまで低下させ、バインダ先端部分のデバイダの幅を28cmから40cmへ広げ、刈取高さを5cmから10cmにする改造を行った(表1)。デバイダの取り外しは簡単であり、小区画圃場での水稲刈り取り用に広く利用されているバインダが応用でき、機械投資が少なくて済む。
  2. バインダを主軸とする収穫作業技術では、飼料作物の栽培様式が条播となるが、牧草からソルゴーなどの長大作物まで適応できる。異なる草種を栽培することにより、収穫作業の分散が図られるとともに、多回収穫ができる(表2)。
  3. 試験に供した各草種の収穫から集草・運搬、はざ掛けまでの 10a当たり作業時間は約8時間30分(表3)、各草種別の収穫期間における負担面積は約0.3haとなる。
  4. はざ掛け乾燥施設にビニールハウスを利用することで、降雨による乾燥ロスも心配なく、2週間で含水率を約20%まで低下させることができる(図1)。
  5. 本技術体系は、バインダで刈り取り後、結束した束を集めビニールハウス内にはざ掛けし、乾燥させて良質粗飼料を生産するものである。
成果の活用面・留意点
  1. バインダーを利用する収穫技術体系は、高齢者の取り組みが容易で、中山間地域の小区画圃場の飼料生産に利用できる。
  2. 飼養形態や圃場条件、労働力等によって効率的な栽培体系(多回収穫と草種の組み合わせ等)が必要である。
具体的データ
図表
図表
図表
図表
予算区分県単
研究期間2000~2001
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat