土壌容量の調節が可能なネットを利用したももの根域制限栽培法

土壌容量の調節が可能なネットを利用したももの根域制限栽培法

タイトル土壌容量の調節が可能なネットを利用したももの根域制限栽培法
要約ネットを利用したももの根域制限栽培法の適正土壌容量は200-250であり、11年生を経過しても樹勢が衰弱することなく、露地栽培と同等の収量を維持し、果実はやや小さくなるが渋味果の発生もなく、糖度は1.5%上昇する。また、土壌容量の調節や断根が容易であり、樹高を2m程度に抑えることや移動も可能である。
担当機関群馬県園芸試験場 野菜果樹部 果樹課
連絡先0270-62-1021
区分(部会名)果樹
区分(部会名)関東東海農業
専門栽培
研究対象果樹類
分類普及
背景・ねらいももの低樹高栽培については、現在、整枝剪定法や根域制限法について検討が行われている。根域制限法の場合、市販の60ポットでは樹勢衰弱、収量低下および果実品質の点で問題がある。このため、土壌容量の調節が可能なネットを利用して、根域制限栽培を行い、適正土壌容量の把握とこの栽培法の実用性について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 素材は厚さ3.5mm、網目9×9mmのポリエチレン製黒色ネットで、高さ30cm、円周3mの円筒形(容量220の場合)とし、内面に不織布を敷いて土壌を充填した。供試品種は「川中島白桃」で主幹形仕立てとした。
  2. 本栽培法における施肥は油粕や骨粉などの有機質肥料と堆肥20をN成分で1樹当たり5g/10となるように施用し、かん水は1日2回、30~40/日を目安に管理した。
  3. 適正土壌容量は200~250Lであり、この程度までは移動が可能である。(表1)。
  4. .10a当たりの収量は6年生樹で2,000kgに達し、11年生樹まで露地栽培と同程度の収量を維持しており、2年早く成園化がはかられる(図1)。
  5. 1果重はやや小玉化する傾向を示したが、糖度は1.5%上昇し、渋味果の発生もなく、食味良好で品質は向上する(図1)。
  6. 11年生でも幹周は露地の5年生樹と同程度に留まっており、断面を比較すると、皮層部が1.6倍程度厚くなり、年間の肥大量を示す木質部は42%程度に減少する(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. .断根は8年生程度まで必要なかったが、育苗マットを利用して、ポット上面に根を培養し、このマットごと剥がし取る断根法は簡易であり、樹勢維持に効果が高い。
  2. 樹高を2m以下に抑えることが可能なため、脚立が不要となり、作業の効率化が図られる。
  3. ポット資材およびかん水施設を必要とする。10a当たりの経費は、ポット資材67,250円、かん水施設125,730円、計192,980円である。
具体的データ
図表
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予算区分県単
研究期間1999~2000
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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