促成栽培かき「前川次郎」果実の収穫適期判定基準

促成栽培かき「前川次郎」果実の収穫適期判定基準

タイトル促成栽培かき「前川次郎」果実の収穫適期判定基準
要約9月収穫の促成栽培のかき「前川次郎」の収穫適期は果頂部果色で判定し、基準はカラーチャート(CC)値が「5」である。成熟初期には果頂部CC値5ではへた部の果色はやや薄いが、糖度は十分高く、果実品質は良好である。また、CC値6を超えて収穫すると軟化果実が多くなる。
担当機関三重県科学技術振興センター 農業技術センター 園芸グループ
連絡先05984-2-6358
区分(部会名)関東東海農業
区分(部会名)果樹
専門栽培
研究対象果樹類
分類指導
背景・ねらいかき「前川次郎」果実は、1月に加温する促成栽培で露地栽培より約1ヶ月早い9月に収穫可能となる。しかし、露地栽培果実と着色の様相が異なることから、収穫適期の判断が難しい。現場における露地栽培果実の収穫は果色で判断しており、特に収穫初期においてはへた部の着色程度を重視している。そこで、成熟初期の果実における部位別果色と果実品質との関係から、促成栽培果実の収穫適期の判定基準を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 満開後日数で比較した場合、促成栽培では露地栽培より果実の着色開始期が遅く、また、その後の着色も進みにくい(図1)。
  2. 促成栽培果実のへた部の着色は露地栽培果実より劣り、果頂部カラーチャート(CC)値が6を超えてもへた部では4以下で赤色はやや薄い(図2)。
  3. 促成栽培果実の糖度は、同果色の露地栽培果実よりも高く、果頂部のCC値が5程度で糖度(Brix)はへた部でも16%近くなる(図3)。
  4. 促成栽培果実の硬度は、同果色の露地栽培果実よりも低く(データ表示なし)、果頂部CC値が6以上で収穫すると、軟化果実が多い(表1)。
  5. 以上より、促成栽培かき「前川次郎」の収穫基準は、果頂部のCC値「5」とすることにより、へた部の果色はやや薄いが品質の高い果実が収穫できる。
成果の活用面・留意点
  1. 9月収穫の促成栽培かき「前川次郎」の収穫適期を判定する上での参考となる。
  2. 成熟が進むと果頂部とへた部の果色の差は小さくなるが、へた部よりも果頂部の果色のほうが糖度との相関が高いことから、果頂部果色を基準とすることが望ましい。
  3. 果色は無段階の連続した数値での評価をしたかったので、次式により色相角度からCC値を算出している。CC値=-0.097×色相角度+11.69(相関係数=-0.968、1%で有意、色相角度はa*b*より算出した)
具体的データ
図表
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予算区分国補(農林水産新技術実用化型)
研究期間1998~2000
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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