土壌溶液中硝酸イオン濃度管理によるセルリーの施肥量削減

土壌溶液中硝酸イオン濃度管理によるセルリーの施肥量削減

タイトル土壌溶液中硝酸イオン濃度管理によるセルリーの施肥量削減
要約セルリーの収量を維持しつつ減肥をするには、元肥施用前の土壌溶液中の硝酸イオン濃度を測定して、100ppm以上あれば100ppm毎に1割の割合で元肥を減じる。また、栽培期間中に維持すべき土壌溶液中の硝酸イオン濃度は、当面は定植~40日は500ppmを、40~70日は400ppmを、70日~収穫は200ppmを下回らないようにする。
担当機関静岡県農業試験場 土壌肥料部
連絡先0538-36-1556
区分(部会名)関東東海農業
専門肥料
研究対象葉茎菜類
分類指導
背景・ねらい農作物に対する無駄のない、合理的な施肥管理が求められている。野菜の中で、施肥窒素量が多いセルリー栽培も例外でない。現場で簡易に診断ができる硝酸イオンを対象に、収量減を招かない栽培期間中に維持すべき土壌溶液中濃度の診断基準値を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 土壌溶液採取装置は、畝肩の株間深さ20cmに埋設する。土壌溶液はかん水翌日に1夜吸引して採取する。採取後は直ちに、小型反射式光度計等で硝酸イオンを分析する。
  2. 農家慣行施肥(表1)や標準施肥(表2)では生育前半において土壌溶液硝酸イオン濃度は1,000ppmを大きく越える(図1、図2)。また、緩効性肥料で減肥をしても、生育前半の硝酸イオン濃度は1,000ppm以上と高い(図1)。
  3. 元肥施用前に土壌溶液硝酸イオン濃度を測定して、100ppm以上あれば100ppm毎に1割の割合で標準元肥窒素42Kg/10aから減肥することにより、生育前半の硝酸イオン濃度は1,000ppm以下で推移し、従来通り追肥しても収量を減じることなく標準施肥より約2割の減肥が可能である(表2、図2)。
  4. 栽培期間中の土壌溶液の硝酸イオン濃度は定植~40日は500ppmを、40~70日は400ppmを、70日~収穫は200ppmを下回らないようにする。この診断に基づいて追肥をすれば、収量が減じることなく標準施肥より約3割の減肥が可能である(表2、図2)。
成果の活用面・留意点
  1. この診断基準は灰色低地土での試験例(栽培期間中の灌水量は513mm)である。
  2. 元肥施用前の土壌溶液は、施肥設計前に1枚の畑で対角線の5カ所から採取する。
  3. 元肥の減肥率の基準は、今後事例を積み重ねる必要がある。
具体的データ
図表
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予算区分国補(実用化促進支援)
研究期間1997~1999
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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