ぶどう「安芸クイーン」の有核栽培における適正せん定強度

ぶどう「安芸クイーン」の有核栽培における適正せん定強度

タイトルぶどう「安芸クイーン」の有核栽培における適正せん定強度
要約砂丘地土壌における「安芸クイーン」の有核栽培で、花振るいを防止して、秀品収量が多く、糖度の高い着色良好な果実を生産するには、せん定後の総芽数を接ぎ木上部20cmの主幹断面積1cm2当たり13芽の割合でせん定する。
キーワードぶどう、安芸クイーン、有核栽培、せん定、高品質生産、砂丘地土壌
担当機関石川農研 砂丘地農試 砂丘果樹科
連絡先076-283-0073
区分(部会名)関東東海北陸農業
分類技術、参考
背景・ねらい「安芸クイーン」の有核栽培は、果実の着色、食味が優れ生産者から注目されているが、花振るいによる着粒密度の低下が問題となっている。着粒密度を高めるには、弱いせん定が効果的であるが、せん定が弱すぎると、樹勢を落とす障害が発生するなどその程度が難しく、せん定強度と樹勢および着粒密度との関係を究明することが生産現場から求められている。そこで、せん定強度を芽数と主幹断面積の関係として指数化し、着粒密度、樹勢、果実糖度、着色との関係を検討する。
成果の内容・特徴
  1. せん定強度は、せん定後の総芽数を接ぎ木上部20cmの主幹断面積で割り、単位面積当たりの芽数として指数化し、適正せん定指数決定には回帰式を用いる。
  2. 着粒密度は、せん定指数が大きく弱せん定になるほど高くなり(図1、写真1)、秀品率も向上する(表1)。
  3. 満開時の第2結果母枝第2新梢長は、せん定を弱くするに従って短くなり、せん定指数が15になると新梢長が80cmを下回り、樹勢を落とす傾向がみられる(表1)。
  4. 果実品質は、糖度、着色ともにせん定指数12で最も高くなるが、回帰式から求めたせん定指数13は12より秀品率が向上し、秀品収量も多くなることから、適正せん定強度と思われる(表1)。
  5. 有核栽培の適正せん定指数13は、無核栽培のせん定指数が約8であることから、無核栽培の約1.6倍の芽数を残すせん定強度である(表2)。
  6. 以上の結果から、砂丘地土壌の「安芸クイーン」有核栽培において、高品質な果実の生産ができ、樹勢を落とさないせん定強度は、主幹断面積1cm2当たり13芽である。
成果の活用面・留意点
  1. 砂丘地土壌、11年生樹(ロードベリー/5BB台に1993年緑枝接)で行った試験であるので、土壌条件、樹齢、台木等によって調整が必要である。
  2. 主幹断面積の測定には下図を参考にする。

具体的データ
図表
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予算区分県単
研究期間1999~2000
研究担当者稲部善博(現津幡農林)、高山典雄、若林平慈、辰巳昌彦(現情報セ) 
発表論文ブドウ「安芸クイーン」の有核栽培におけるせん定強度について園芸学会北陸支部発表要旨,2001
発行年度2001
収録データベース研究成果情報

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