手取り収穫向き加工用トマト新品種「らくゆたか」

手取り収穫向き加工用トマト新品種「らくゆたか」

タイトル手取り収穫向き加工用トマト新品種「らくゆたか」
要約加工用トマト「らくゆたか」は、大果で、ジョイントレス果柄を有し、へた離れがよく、手取り収穫しやすい多収性のジュース加工用品種である。
キーワード加工用トマト、新品種、大果、ジョイントレス果柄、手取り収穫、多収性
担当機関長野県中信農業試験場 畑作育種部 そば等育種指定試験地
連絡先0263-52-1148 / yyano@chushin-exp.pref.nagano.jp / yyano@chushin-exp.pref.nagano.jp
区分(部会名)関東東海北陸農業
専門関東東海
研究対象野菜
分類技術、普及
背景・ねらい我が国の加工用トマトは、その用途が主としてジュース加工用原料であるため、高品質で多汁な大果品種の作付けが主流である。そのため、大果品種を手取り収穫する時の省力化や軽作業化が重要な課題である。そこで、手取り収穫に適した大果性、ジョイントレス果柄を有する多収性品種を育成する。
成果の内容・特徴1.加工用トマト「らくゆたか」は次の2系統の単交雑により育成された一代雑種である(図1)。種子親は、「Fla.MH-1」(アメリカ・フロリダ農試育成)と「66G-669-1」(アメリカ・メリーランド農試育成)との交雑後代から選抜した「10-8-4-3-7」である。花粉親は、F1品種「NDM051」(日本デルモンテ(株)育成)と野菜・茶業試験場盛岡支場(現東北農業研究センター)より入手した大果系統「93PLF3」との交雑後代から選抜した「PLS6-6-3-2-1」である。
2000~2002年度に特性検定試験及び系統適応性検定試験を実施した結果、手取り収穫用の実用品種として有望であると判定されたので、命名登録を行う。
2.草姿は心止まり型で無支柱栽培に適し、開張度(側枝の拡がり幅)は175cm内外でやや大きく、生育期の草型は立性である。開花日数及び成熟日数は「レッドカゴメ941」や「しゅほう」と同じで、中晩生種に属する。手取り収穫による収量は「レッドカゴメ941」より多収で「しゅほう」と同等である(表1)。大果で、ジョイントレス果柄を有し、へた離れがよく、手取り収穫しやすい(図2、図3)。
3.果実はやや偏平の120g程度で堅く、果汁の品質は優れ、ジュース加工適性が高い。萎凋病のレース1とレース2、半身萎凋病のレース1に対して複合抵抗性を有する(表1)。
成果の活用面・留意点1.ジュース加工用原料として、露地無支柱栽培に適し、手取り収穫に適する。適応地域は中部高冷地で、茎葉が繁茂しやすい温暖地には不向きである。
2.開花最盛期頃の草姿が立性であるので、枝分け作業を早めに2回行い、過繁茂を防止し、着果と果実肥大を促進させる。
3.着果性は従来品種と同等かやや優れているが、確実に着果をさせるために、健苗を育成し植え傷みを少なくするとともに、着果ホルモン剤による初期花房の着果促進を図る。
具体的データ
図1
表1
図2
図3
予算区分指定試験
研究期間1994~2002
研究担当者矢ノ口幸夫、岡本 潔、村山 敏、元木 悟
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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