小麦品種「あやひかり」の安定多収栽培法

小麦品種「あやひかり」の安定多収栽培法

タイトル小麦品種「あやひかり」の安定多収栽培法
要約「あやひかり」の収量・品質が安定する播種期は11月上旬~中旬である。耐倒伏性が高く、多肥では多収となるが外観品質が低下するため、基肥窒素量を0.6kg/a、穂肥窒素量を主茎6葉期と止葉抽出期に各0.2kg/a施用することが適当である。
キーワードあやひかり、播種期、窒素施用量、収量、品質
担当機関三重科技 農研 作物グループ
連絡先0598-42-6359 / kanda@mate.pref.mie.jp / kanda@mate.pref.mie.jp
区分(部会名)関東東海北陸農業
分類技術、普及
背景・ねらい耐倒伏性に優れる多収小麦として、また低アミロースの新たな食感を持つ製粉用小麦として新品種「あやひかり」の普及が期待されている。低湿な水田輪換畑での栽培が中心である本県麦作へ新小麦品種「あやひかり」を導入するにあたり、作期反応、窒素施肥反応を中心とした高品質、安定栽培方法を明らかにする。
成果の内容・特徴1.
「あやひかり」は10月下旬から12月上旬の播種時期において、短稈で耐倒伏性が高い。また、「農林61号」との成熟期差は、11月播種では約2日程度早熟となる(表1)。
2.
11月播種期の収量が安定しており、また播種期が遅れた場合の収量変動は「農林61号」より小さい。しかし、播種期が遅くなるほど外観品質、千粒重、粉色が低下する傾向があるため、11月上旬~中旬の播種が適すると考えられる(表1)。
3.
基肥窒素量が多くなるほど、多収、高タンパクとなるものの、外観品質が低下する(表2)。また、「農林61号」より耐倒伏性は高いものの、基肥の多肥化とともに穂数が増加し平方メートル当たり600本以上となると倒伏の発生が認められることから(図1)、基肥窒素量は0.6kg/a程度が適当である。
4.
穂肥窒素量も基肥同様に多肥となるほど多収、高タンパクとなるものの、外観品質が低下することから、穂肥窒素量は主茎6葉期と止葉抽出期に各0.2kg/aの施用が適当である(表2)。
5.
「あやひかり」の幼穂形成期、節間伸長期、登熟期の耐湿性は「農林61号」と同程度と考えられ、「農林61号」の普及地域への導入が可能である(図2)。
成果の活用面・留意点1.
施肥量は農業研究部場内の灰色低地土における水田輪換畑での結果である。
2.
「あやひかり」は「農林61号」に比べ、播種深が深い場合や播種時の土壌水分が高い場合に、出芽率が低下することがあるので、播種条件に注意が必要である。
具体的データ
図表
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予算区分国委託
研究期間1999~2002
研究担当者神田幸英、山川智大、村上高敏、宮本啓一、児玉幸弘
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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